⑩教科イチ押し【講談社】
毎日、寒い日が続きます。朝、玄関に立っていると手先足先が痛くなるほどです。6年生は入試対応の選択授業の時期に入っていますが、朝早くから来て、学校で勉強するリズムを大切にしている子もいます。ラグビー日本代表の善戦から、ルーティンという言葉が一般化していますが、受験もこれが大切。入試当日までいつも通りのリズムを大切に、実力を発揮してくれることを祈っています。
教科イチ押しの続き、引率の伊達木より以下報告です。
5年生10名と講談社へ見学に行ってまいりました。
地下鉄の駅改札で集合し、地上に出るとすぐ目の前に講談社が現れます。生徒たちはまずそこで歓声を上げていました。
最初に、エントランスにある植物園のような場所を案内していただきました。本や雑誌を作るには原料が木である紙を使うため、環境に配慮して社内や海外にも植樹をしているとのことでした。
最新の本や雑誌、映画化された作品のポスターなども貼ってあり、生徒たちの期待が膨らむのを感じました。
講談社という会社についての説明を受けて、いよいよ社内見学です。
まずご案内いただいたのは撮影スタジオです。
書籍や雑誌で使用する写真を撮るための場所で、いくつもスタジオがあり、大がかりなセットを組むこともでき、調理のできるキッチンスタジオもあります。伺った時は雑誌の付録や、これから出る書籍のための撮影をしていました。プロのカメラマンの方に生徒たちも写真を撮っていただき大興奮でした。
次は図書室にご案内いただきました。
いままで発行された雑誌、書籍が全て保存してあるそうです。講談社の前身が発行した雑誌『雄弁』の創刊号を見せていただき、会社の名前の由来などもお聞きしました。
そしていよいよ、生徒たちが一番気になっている編集部をいくつか見学させていただきました。どの編集部も仕事をされている方の真剣な表情に、生徒たちは圧倒されていました。特に校閲部門はしんとした中に、紙をめくる音だけが聞こえていました。
最後に実際に児童YA向けの編集をされている女性から貴重なお話を伺うことができました。
事前に生徒からしていた質問にも答えていただき、それを伺った上でさらに生徒から積極的な質問も出ていました。
生徒の感想をいくつかご紹介します。
・講談社で働くなら、1つのことに打ち込みつつもいろんな事に興味を持った方が良いと分かった。
・あこがれの編集部に行けて、本当に感動しました。そして同時にますます出版、マスコミへのあこがれが増しました。
・電子書籍にも取り組んでいるが、まだ漢字の制限が多いこと。紙の本はなくならないということ。
・本は大きな紙を折って製本しているので、ページ数が16の倍数であるのが多いと聞いて驚いた。
・1冊の本を作るのにとても多くの人が関わっているとわかった。
・校閲は誤字だけでなく、内容としておかしくないか、差別用語がないか、間違った絵などがないかまで確認する仕事だとわかった。
・実際にお話を聞いて、講談社は女性が結婚しても出産しても働きやすそうだと思った。