南アフリカ共和国全権委任大使 特別講座
今年度も様々なゲストの方々が本校を訪れてくださっています。
南アフリカ共和国全権委任大使にお越しいただいた特別講座の様子を写真で紹介します。
英語でのプレゼンということで、4,5年生の生徒が集まりました。 | |
大人向けの講演では、主に国のお話をなさるそうですが、今回は女子校生とあって、ご自身の子供の頃からのお話、お二人の娘さんのお母さんとしてのお話などプライベートなことも沢山お話しくださいました。 | |
通訳は、いつも保護者向けカウンセリング講座でお世話になっているNLP研究所の堀口紫代表にお願いしました。バイリンガルで海外のお仕事も多いので、的確な通訳に生徒達、あこがれのまなざし。(終了後もどうしたらそんなに英語ができるようになりますか?と質問に) | |
本音で心をわってお話くださり、生徒は感動。終了後も、大使を囲む輪ができて話が止まりません。 | |
記念撮影。 |
初めの質問は、真実和解委員会(Truth and Reconciliation Commission)について。アパルトヘイト政策の中で、弾圧をした側、された側、両方が真実を話して、和解をしていくということが本当に可能なのか?というものでした。
自分の家族が連れ去られ、どうなってしまったのか、人は、その真実を知りたいと思う。また、加害者となった人もある意味、傷を負っていて、真実を告白したいという思いもある。まず、互いの立場から見たとき、何があったのかその事実をテーブルの上に出し、共有することで、前に進んでいく。というお話でした。
ペコ大使のご家族はアパルトヘイトの中で、国外に逃げざるを得なかった時期もあったそうです。授業の際、生徒が「こんなことを伺っていいか分からないのですが・・・」と、質問をしました。
自分たちを虐待しつづけてきた相手に対して憎しみを感じることはないのか?という内容でした。大使は、このようにお答えになりました。
「私の両親は、活動家でしたが、平和的な手段で運動をしていました。そして、キリスト教の信者でもあったので、相手にやられたからやり返すという方法、憎しみという概念を私に植え付けませんでした」
そして、「次世代の、そして女性こそが平和の担い手としてのパワーを持っている。みなさんの活躍に期待している」ともおっしゃっていました。