社会科特別講座「映画『Passage of Life』から考えるグローバル化とコミュニケーション」
卒業生が提案してくれた特別講座の様子を社会科の住谷より報告します。
社会科特別講座「映画『Passage of Life』から考えるグローバル化とコミュニケーション」、後半のご報告です。
5回にわたる講座のメインとなるのが、11月末に増上寺にて開催される「ミャンマー祭り」への参加でした。どのように参加するか、日本・ミャンマー映画制作委員会の皆さんやミャンマー祭り実行委員の皆さんとの検討を重ねた結果、率直に自分たちでミャンマーについて調べてみて、発見したことをプレゼンするということになりました。第3回講座では、それに向けて実際にミャンマーへの渡航経験のある、本校卒業生の田村さんをはじめ、映画プロデューサーの渡邉様や東京外国語大学ビルマ語学科の学生さん、ミャンマー祭り実行委員の学生さん、ミャンマー人の難民申請に関わりの多い行政書士の方などからミャンマーについて様々な観点からお話をしていただきました。日本とは全く異なるびっくりするようなことがあったり、実は意外と似ていることもあったりして、ヒントをたくさんいただきました。それを元に参加生徒でプレゼン内容を検討し、各自調査を進めました。数年前まではミャンマーについて調べようとしても、全く箸にも棒にも引っかからない状態だったそうですが、ここ数年でweb上にもたくさんのミャンマー情報があげられるようになってきたということで、実際文字だけでなく動画や画像、たくさんの材料を得ることができたようです。
そして第4回講座=ミャンマー祭りでのプレゼン。「しらべてびっくり!女子学生が発見したミャンマー」というタイトルで15分の時間をいただき、ミャンマー祭りにてプレゼンを行いました。増上寺には、ミャンマー料理の美味しそうな匂いに誘われてやってきた日本人も、ふるさとの懐かしさに会いに来たミャンマー人も、たくさんの人が集まっていました。生徒たちはまず、民族衣装のロンジーに身を包み、映画と自分たちのプレゼンの告知チラシを配布しました。すると、そこにたまたま訪れた卒業生に遭遇!!「頑張ってね!」と声援を受けました。そしていよいよプレゼン。会場となったマンダレーステージには予想以上の人数が集まり、生徒たちもちょっと緊張気味。が、そこはプレゼン慣れした品女生、話し出すとテンポよく、機材トラブルも軽妙なトークで乗り切り、クイズを繰り出すなどして見事なプレゼンをすることができました。映画制作委員会の皆さんや多くの方からお褒めの言葉をいただきました。プレゼンを終えるとしばし自由時間、という事で、生徒たちはミャンマー料理に舌鼓を打ったりして、お祭りを一緒に楽しみました。
その数日後。いよいよ最終回。プレゼンの動画をみんなで見た上で、これまでの講座やミャンマー祭りを通じて感じたことをシェアしました。
・ミャンマーの方とふれあって、とてもフレンドリーで明るいイメージを持ちました。
・この映画をたくさんの方々に見ていただけるといいです!!
・ミャンマー祭りという大きなイベントでプレゼンをすることができて光栄に思います
・ミャンマーについて知るいい機会になって、楽しかったです。
・初め何もわからず参加しましたが、4回受けるうちにとても面白くなってきて、この講座を受けてよかったなと思いました。
・東南アジアに元々興味はあったが、行ったことのある国のイメージでとらえてしまい、国ごと、地域ごとに全く違うことに驚きました。
・毎回いろいろな方にお会いできてとてもよい経験をさせていただきました。
・田村先輩は中等部の頃から存じていましたが、大人の方と企画などに関わっていらっしゃって本当にすごい方だなと思いました。
・ここ1ヵ月間、ミャンマーのことが気になってしまって、雑誌や新聞を読んだり、祖父からミャンマーの映画の話を聞いたり、脳内ミャンマーだらけでした。
最後にミャンマーでは一般的な甘いミルクティーを飲みながら、ミャンマーのお菓子を食べて、終了となりました。
余ったミルクティーの粉末は、奪い合うかのようにしてみんなお家に持って帰ってしまいました…。
5回という長丁場でしたが、少人数故のアットホームさ、そして臨機応変さが功を奏し、非常に充実した講座となりました。企画してくれた卒業生の田村さんをはじめ、映画「Passage of Life」プロデューサーの渡邉様や監督の藤元様、そして日本・ミャンマー映画制作委員会2015の皆様、ミャンマー祭り実行委員の皆様、その他この講座に協力していただきました皆様には本当に感謝しております。来春公開予定のこの映画、「国」「家族」を考える非常によい映画です。どうぞご覧いただければと思います。
公式webページ:http://www.passage-of-life.com/
*