⑥教科イチ押し【外務省訪問】
今日から入試願書の受付が始まりました。天気はいいものの、だいぶ冷え込む一日でした。昨日は合唱祭練習日でしたが、今日も早朝から各クラス、合唱祭の練習に力が入っています。
今日、校長室で留学生と撮った写真です。詳しくは、留学生のページへ。 |
教科イチ押しの続き、引率の田辺より報告です。
今回、教科イチオシとして、5年生の30名が外務省を訪問させていただきました。
最初に見せていただいたのは記者会見室です。
よくテレビや新聞で見かける場所だけあって、生徒も興奮気味で写真を撮っていました。 演台には実はレフ板があり、会見する大臣や副大臣の写りをよくしているとのことでした。会見場の演台の高さを電動で変えられるそうで、動くのを見たときには生徒達から「おーっ」と感心の声があがっていました。また奥には同時通訳のブースがあったり各テレビ局の生放送用ケーブルが常時置いてあったりと、会見を円滑に行うための工夫が色々なされていることを教えていただきました。 次に殉職された職員のための慰霊の銅像「顕彰の像」へ。
国外で不慮の事故に巻き込まれたり、テロに巻き込まれたり等、亡くなった方のため、職員の方の寄付で作られたそうです。この銅像は、大臣とそのSPしか乗ることのできないエレベーター前にあるのですが、偶然にも岸田外務大臣がいらっしゃるタイミングとなり、実際にエレベーターに乗られるのを拝見することが出来ました。生徒達も感動していました。 その後、大きな会議場に案内していただきました。
こちらの会議場の上にも同時通訳のブースが4つあり、国際的な会議に対応しているとのことです。同時通訳をするには20分程度行うのが限界で、交代に通訳をしているそうです。また一部の会議では、外務省職員ではなく外部のプロの通訳を雇う会議もあるそうです。生徒達はブースで実際にイヤホンをつけてみたりして、なりきって楽しんでいました。 この会議場では、現役の女性外交官の方のお話を伺うことができました。
この方は現在、オリンピック・パラリンピックを筆頭にスポーツ外交を担当されているそうです。外務省に入ってから、2年間フランスに留学していたそうなのですが、外務省では職員になると、お給料をもらいながら留学して、自分の専門の言語を勉強できるということで、生徒達はとても驚いていました。 生徒達は、外務省の職員になるにはどうしたらいいのか、どんな学部を出ているといいのか等、進路についてかなり具体的に質問していました。この方は「総合」という枠で受験され、「外務省」を選んだそうで、生徒から「なぜ外務省を選んだのか」との質問には「外国を相手にした仕事、そして日本のためになるような仕事がしたいと考えたから」とおっしゃっていました。また「どんな時にやりがいを感じるか」といった質問には「招へいするのにあたり、準備などかなり大変であることは多いが、いらした国の方に実際日本に来てよかったと言ってもらえたときに」とのお答えでした。今後は「広報文化外交、特に他国の地域に特化したような、外交交渉の最前線にいきたい」とおっしゃっていたのが印象的でした。男女比についても生徒は質問していましたが、外務省は全体の27%が女性職員で、管理職の5%は女性だそうです。なんだか少ない印象を受けますが、福利厚生が充実していたり、省庁内には「女性のための休息室」があったりして、女性に優しい職場になっているそうです。
この会議場の質疑応答は、それぞれの座席についたマイクを使って本当の会議で発言をしているかのようなスタイルで行われました。質疑応答終了後には、議長席に座って写真を撮ったりしていました。
生徒達の感想としては
- 岸田外務大臣にお会いできて嬉しかった
- お堅いイメージがあったが、親しみがもてた
- 拉致問題からスポーツ、オリンピック、ポップカルチャーまで幅広く扱い、日本の良さを世界に広め、海外と交流をする大事な機関だということが改めて分かった
などありました。
生徒にとって、進路について具体的に考える1つの非常に良い機会になったと思います。