⑨大学出張授業(早稲田大学商学部)
大学出張授業、「早稲田大学商学部」を担当の田辺からの報告です。
「会計情報は役立つか~見えない価値をどのように測定するか~」
早稲田大学商学部 若林利明先生に講義をしていただきました。■会計とビジネス
会計とビジネスの関係をまずは説明して下さいました。
ビジネスにおいては、経営者を中心に取引先、従業員、取引先、行政機関、一般消費者、金融機関、投資家の関係を築く必要があり、会計は経営者への信頼の基盤となる指標になります。
信頼に値する会社として、経済活動を会社が行い、その中で貸借対照表と損益計算書を作ることが必要です。
貸借対照表は決済日までの(ある一時点での)財産状況を、損益計算書は前の決算日から次の決算日までの(一定期間の)利益を表します。貸借対照表と損益計算書のことを財務諸表と呼びます。
このふたつによって、資産・負債・純利益、費用・収益・を明らかにすることができます。■会計情報をどう役立てるか
財務諸表が作成され、会計情報が明らかにされることで、昨年との利益の比較や、調達した資金の運営力などが見ることができます。
またライバル社と比較、業界内での位置などを見ることができます。
資本利益率は、付加価値と価格設定の関係で変わります。それにより原価よりも価値をはるかに見出すことがありうるのです。■大学で学ぶこと
どんな現象が生じるのか仮説をたてたり、どんな現象が生じているのか検証したり、その現象が起きている理由を考えることが大学で学ぶ内容です。
統計学を活用するため、会計学では文系的知識も理系的知識も必要とします。
世界で起きていることが、ある会社の利益に大きな影響を及ぼす場合もあります。
これらを検証していくことになります。
実際、起業体験においても、「貸借対照表」「損益計算書」を最終的に作ることになります。起業体験における会計の生徒にとってはいい予習になったのではないかと思います。 生徒達は、企業における会計の役割、重要性を学び、より一層興味を深めていました。 講義していただきましてありがとうございました。