⑧大学出張授業(津田塾大学学芸学部)
大学出張授業、「津田塾大学 学芸学部」を担当の乃込からの報告です。
7月16日(木)に大学出張授業が行われました。
「国際関係学とは何だろう」というテーマで津田塾大学学芸学部国際関係学科の大島美穂先生の講義が行われました。 5Cの教室に4年生13人、5年生22人が集まり全員真剣に先生の講義に耳を傾けていました。以下に講義の内容を記します。
1、国際関係学とは
①国際関係の仕組みを考える ②国際関係の問題を考える ③国際関係の問題を解決する
2、国際関係の学部、学科、コースとは
国際関係学、国際文化系→196校 国際、国際関係学→109校
3、国際関係の主な系列
①国際文化系 ②国際教養系 ③文理融合系 <特色>国際政治・経済重視、地域研究重視、地域研究と国際関係学の分離
4、津田塾大学の国際関係学科
・4つのコース 国際政治・国際法、国際経済、比較文化、比較社会
・豊富な地域研究
・広領域、地球、歴史を土台に具体的な研究展開
5、国際関係学の誕生
・第一次世界大戦後「戦間期」
・理想主義の勃興
・戦争への恐怖と現実主義の台頭(1930年代)
・<特色>①WWI発生の原因追及 ②支配政権にとっての実用主義的要素 ③平和への志向性
④一国主義からの離脱
6、広領域学としての国際関係学
・学問の細分化。専門分化
・国家のみならず国民・民族の間の関係
7、現代社会における複合的問題
・環境問題 経済、政治、文化、社会、地域
・移民問題 送り出し国、受け入れ国の政治、経済社会、文化
8、国際関係学を学ぶことで獲得できること
・現在と過去を繋ぐ視点(ギリシャ問題)
・複雑な現代を読み解く視点(北欧福祉、平和)
・現在を変える力
9、国際的仕事
・外交官 ・途上国援助など現地でのフィールドワーク
10、日本国内ににおける国際的仕事
・一般企業、地方自治体、一般官庁でも国際関係学の統合的視点は必要
・国内の仕事でも国債に関する業務増大
・総務省職員が国際会議担当