2016年8月24日

大学出張授業⑧青山学院大学 経済学部現代経済デザイン学科・お知らせ

Filed under: お知らせ,授業・学習・進学 — 漆 @ 2:32 PM

大学出張授業の続きです。担当の名越より報告します。

青山学院大学経済学部現代経済デザイン学科 須田昌弥先生
「立地」の経済学 -農業を中心に-

初めに、「経済学」とは何かについてのお話がありました。
「経済学」は「社会科学の女王」と呼ばれていた、呼ばれている?という事から、なぜ「社会科学の女王」なのかを話していただきました。
・他の社会科学に比べて体系的な理論を有していること
・前提条件がしっかりしていると、理論が広く使えること
がその所以とのことでした。

そして本題の「立地」の経済学のお話が始まりました。
チューネンの『孤立国』という、農業の立地に関する理論を提示した本を題材に、ある作物を生産するには、どこで生産するのが効率的か?を考えていく授業が始まりました。チューネンの理論では「都市に近いほど輸送費は少なくて済むが、地主に払える地代の額が増える・・・払わないと他の農家に借りられてしまう」「都市から離れるほど、輸送費は余計にかかる、高い地代は払えない」などのいくつかの仮定や条件から「付け根地代曲線」というものを書くことができるという説明を受けました。「付け根地代曲線」を利用して、実際の日本における牛乳の生産はどうなっているかを検討してみようと言うことになり、「チューネンの理論の妥当性はどうだ?」「理論や仮定を見直してみよう」と理論の見直しの重要性とその応用へと話は進んでいきました。そして、理論の整合性が合わなかった時は、理論を見直さなければならない、それが、経済学を進歩させてきたと話してくださいました。
今回お話ししていただいた講義は「経済地理学」という分野で、この学問は今、世界的に注目され、日本人がリードしている分野であると結ばれました。

生徒たちを見ていると、話的には非常にわかりやすいが、文系・理系のどちらも必要な、経済学というものに少し戸惑っているようでした。ただ、身近な所にも経済学が広がっている事を話してくださり、とても実のある講義でした。

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*7/1のブログでも紹介しましたが、様々な分野でのリーダーとなってほしい品女卒業生におすすめのイベントです!

G1カレッジ2016(私がボードメンバーになっています)のエントリーが始まりました。
次の日本を担う学生たちが集い、将来の活躍に向けて動きだすためのネクストリーダー学生カンファレンスです。
ゲストやメンターには、小泉進次郎さん、為末大さん、元LINE社長の森川亮さんなど、今の日本を創っている幅広いジャンルの国内外のリーダーたちが参加。
パネルセッションやワークショップなどを通して、このカンファレンスでしか出来ない交流をします。
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