2015年6月17日

デザイン思考の授業 第5回

Filed under: 社会 — 漆 @ 6:40 PM

今朝は中等部朝礼でした。時間前にきっちり並んで静かになっていたので、暑い中、そのまま待たせるのも悪いかなと思い、チャイム前に始めてしまいました。中3が特に今年に入って中等部最上級生の自覚が出てきたのかしっかりしてきました。

午前中は着付けの授業の二回目でした。例年よりさらに覚えがよく、2回目にして帯までしっかり結べてしまったので、あと2回、着物での振る舞い、写真を撮るときのポージングや英語で着付けなど、楽しく有意義に時間をつかえそうです。

午後は3年生はデザイン思考を活かして企業コラボの第1回、「お世話や」のみなさんにお越しいただきました。高等部は起業体験プレゼンで、経団連のみなさんや早稲田大学から見学の方々がいらっしゃいました。サポート委員のお父様方、ありがとうございました。

さて、デザイン思考の続き、学年主任の髙田から報告です。

デザイン思考第5回授業はアイデアの発想&プロトタイプについてです。

 IMG_0888  今日の授業はファシリテーターの方からの「皆さんは宿題のアイデアをどのように発想しましたか?」との問い掛けから始まりました。

前半のはじめは、パソコンや携帯電話、食品や運動靴、ゲーム機などを具体例に、足し算の考え方(アイデアに新しい機能を付け加える、もしくはすでにある機能をパワーアップさせる)、引き算の考え方(アイデアから機能や要素を減らす、もしくは小さくする)、かけ算の考え方(アイデアにまったく別の要素を組み合わせる)、割り算の考え方(アイデアの前提を逆転する。当たり前をひっくり返す。)の4つのアイデアの発想方法の説明がありました。

その中でも、今日はかけ算について、グループワークで試してみました。
まず
①好きなアイデアを1つ選ぶ。
②世の中で流行っているモノやコトを考える。
③流行っているモノやコトのエッセンスを抽出する。
を行いました。

次に③で抽出したエッセンスと①で選んだアイデアを組み合わせることで新アイデアをつくるというプロセスを体験しました。この作業がなかなか難しく、ファシリテーターの方のアドバイスもいただきながら各グループ、進めていきました。

後半はプロトタイプの説明からはじまりました。

プロトタイプには
①紙芝居(4コマ程度で表現し、アイデアがもつストーリー[ユーザーがどのような経験をするのか]をわかりやすく表現できる)
②スキット(寸劇:アイデアがもつストーリーをわかりやすく表現できる)
③モックアップ(試作品:必要最低限の機能だけを取り上げ、その機能に価値があるかどうかを確かめるモックアップとアイデアのデザインを確かめるモックアップがある)
のようないくつかの方法があることの説明を受けました。
特にスキットの実演ではファシリテーターの方の名演技で大変盛り上がりました。
また、プロトタイプで大事なことは、そのアイデアの価値が人に伝わるかどうかであり、作り込み過ぎることに意味はないことなども学びました。

最後に来週のクラス内発表についての手順とクラス代表を決めるための投票のポイント「みんなが面白いと思うかどうか!」の説明があり今回の授業は終了しました。
いよいよ次回はクラス内プレゼンです。
各グループの健闘を期待したいと思います。