特別講座(若手人気作家に質問!)
今日は午前中は学校説明会と2年生の授業参観、午後は2年生と6年生の保護者会がありました。
現在、読書週間で、図書委員が毎日交代で玄関ホールにて呼びかけをしています。
先日は、図書委員や文芸部の生徒が中心に参加し、若手作家の特別講座を開催しました。ご紹介いただいたKADOKAWAさまとは、以前から映画広報のコラボレーションや作家さんと本好きの生徒との懇談会など、様々な場面でお世話になっており、そのご縁で今回のお話もいただきました。今回の作家さんはメディアでご活躍のタレントさんということで、話がもれないよう、当日までどなたがいらっしゃるかは言えませんでしたが、本や表現活動に興味のある子たち中心に参加が集まりました。加藤さんはとてもまじめな方で、質疑応答も活発に行えて、濃い内容になりました。
図書室の岩崎からの報告です。
多方面で活躍している加藤シゲアキさんをお招きして、特別講座を行いました。
当日その瞬間まで、申し込んだ生徒たちは、ゲストが誰なのかを知りません。小説家の方からお話が伺えるチャンス、ということで、文芸部や図書委員をはじめとする120名程の生徒が参加しました。まず、6月1日に発売された新刊『傘をもたない蟻たちは』に関するお話を伺いました。この本に収録されている「にべもなく、よるべもなく」に登場する「妄想ライン」という作品は加藤さんが高校生だった頃に書かれた作品だそうです。文章を書くきっかけとなったお話など中心に、生徒たちへのメッセージをいただきました。
続いて、事前に参加生徒から寄せられていた質問にもお答えいただきました。
「作家になって幸せを感じるのはどんなときですか?」
「恋愛小説を書くにはやはり経験が必要ですか?」
「小説を書くときに、自分の書きたいことを書かせてもらえないことはありますか?もしあるなら、その程度も教えていただけると嬉しいです。」
「ずらずらと思いうかんでいる伝えたいことを、ぱっと一文に短くまとめる方法はありますか?」
「私はよく、自分の意思があっても、周りに流されて意思・意見を変えてしまいそうになることがありますが、自分の意思・意見を変えないという思いは、どんな時に強くでますか?」
「自分の書いたものを親や家族に見られるのは、恥ずかしかったですか?」
といった質問にお答えいただきました!
最後に、「自分を表現するのにぴったりだと思う漢字一文字」を発表しました。 まず加藤さんがご自身を表す漢字を発表してくださいました。「破」という字は、新しいことにチャレンジしていく加藤さんにぴったりの漢字でした。
生徒も自分たちを表す漢字を紹介しました。「豚」、「歪」、「染」といった漢字を示した生徒も……。それぞれの漢字に理由があり、興味深かったです。
自分を表す漢字を考えてくるのは難しかったようですが、それぞれが自分の思いを込めて考えてきており、「表現すること」の難しさ・楽しさを体感したようでした。
私も見ていましたが、さすがに文学に興味のある子達と、歌、踊り、著述業と複数の表現活動をしている加藤さんとのやりとりは、深いものがあり、驚きました。
ご紹介くださったKADOKAWAのみなさまも「生徒さんたちの考えが深くて驚きました、このような企画のあるときはまた、お願いします」と、おっしゃっていただきました。
加藤シゲアキさんからいただいたご著書は図書室に置いておきます。