16教科イチ押し見学会(宮内庁書陵部)・節電
今日は答案返却日、天気もよく、活気のある校内です。
教科イチ押しの続き、国語科の中村からの報告です。歴史や古文で学んだものを実際に見るインパクトは大きいです。今の私たちの存在が歴史のつながりの中にいるということを実感したことでしょう。坂本龍馬の手紙、私も読んでみたいです。
宮内庁書陵部への見学会は2年ぶりの企画です。(昨年度は庁舎改装のため、断念)
教科イチ押しの中でもかなりの人気を誇る施設なので、集まった生徒たちの興味関心の深さ、テンションの高さはなかなかのものでした。
宮内庁書陵部は、その名のとおり宮内庁の文物を納めます。管理されている本も貴重なものばかり。歴史的にも日本最古といわれる本から、近代の世を作った基盤をなす大切な史料まで、さまざまなものがおさめられています。
書陵部の成り立ちは古く大宝律令にある中務省図書寮。その庁舎は皇居東御苑の中にあります。生徒の中には「皇居は初めて」という人も多く、それだけでも見応えはあったのかもしれません。かつて江戸城本丸のあった場所の近くに存する書陵部の建物(←大奥の隣です!)の地下に、この日のために用意してくださった閲覧室がありました。
書陵部図書調査室の職員の方が、細かく、丁寧に、説明を加えてくださる中、見応えのある閲覧の時間を過ごしました。
見せていただいた書物は、14。かぐや姫の絵巻に始まり、「伊勢物語」や「古今和歌集」「源氏物語」、現存する最古の「小倉百人一首」、昔の辞書である「類聚名義抄」、諸葛孔明の「出師表」など。私たちにとって興味の持ちやすいものをお選びいただいて、かつ、読めるかもしれない項を展示してくださっていました。
百人一首はちょうど、柿本人麻呂から喜撰法師まで、誰もが知っているであろう阿倍仲麻呂の「三笠の山に出でし月かも」の歌を含む項だったので、何人もの生徒が昔の人の筆跡を読み解いて感激していました。
古今和歌集は、春の巻の最初のところ、有名な紀貫之の「袖ひちて」の歌が収められていました。この本には細かい書き込みがたくさんされていて、昔の人もこうやってテキストに書き込みをして勉強したのだなー、ということがしみじみ感じられるものでした。一首目の作者の横には「在原業平孫」、三首目の詞書の横には「二条后高子、陽成母」等々、注がたくさん施されているのです。
「出師表」は難しくて皆なかなか読み解けなかったようですが、「解体新書」は漢文で書かれていて、返り点に従って読めばきちんと内容も分かったようです。
一番読みやすかったのは、坂本竜馬の書簡(木戸孝允に宛てたもの)でした。癖のある字体でしたが、途中に「ピストール」とカタカナで書かれていて、なるほどきちんと読めば読み解ける書簡でした。
昔からの本の形の説明を受け、巻物を手に取ってみたり、いろいろな説明を受けたり、・・・気が付いてみればあっという間に一時間半。
貴重な史料をじっくりと、間近で見られる機会に巡り合えて、生徒たちはそれぞれにいろいろと感慨深かったようです。(まだ帰りたくない、という生徒も)
本物に触れること、このような文化の継承のうえに、今の私たちの学問は成り立っているのだということ、そしてそれに従事している研究者の方々がいること、色んなことを間近で感じられた見学会だったと思います。
興奮冷めやらぬ生徒たちのテンションの高さは、見学会の後で撮った集合写真の中の顔に、一番現れているように思います。
楽しく充実した貴重な時間、皆さんの心に、何かが残れば嬉しいです。
昨日は各局、震災の特集をやっていました。今、この瞬間に私たちにできることとして、エネルギーに対して「あるのが当たり前」という考えを見直し、意識を高め、それを行動に移すということがあります。事務部から電力使用状況のお知らせです。
2月(2/3~3/2)は、前年同月比で最大需要電力は増加し、使用電力量は減少しました。
東棟 最大需要電力 306KW (前年同月比 4.1%増)
使用電力量 62,478KWh(前年同月比 7.1%減)
西棟 最大需要電力 198KW (前年同月比 8.2%増)
使用電力量 35,633KWh(前年同月比 3.3%減)
学校全体の使用電力量は前年同月比5.8%減でした。 2月の最大需要電力のピークは、以下の時間帯に記録しました。
東棟が2月19日(火) 12:30~13:00
西棟が2月19日(火) 9:00~ 9:30
※3月は部活等で教室を使用することが多くなり、温度を普段より高めに設定している教室が多く見受けられます。温度設定は20度目安に、使用していない教室は消すようお願いします。