能楽鑑賞
今日は中等部は家庭研修、高等部は追試です。明るい日差しの中、校舎のあちこちで部活に励む生徒たち。そして、早速遊びに来ている卒業生の姿がちらほらと。ロングコースの3年生も無事帰国。校内の桜も一気に開いて、春がやってきました。
先日、2学年と一緒に能楽鑑賞に出かけました。
ご縁があって、毎年、松涛の観世能楽堂を貸し切りで、解説付きで演じていただいています。
演目は羽衣、巴、安達ヶ原です。
世阿弥の芸論書「風姿花伝」から「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」 についてお話がありました。能はすべてを見せない、極限までそぎ落とした芸術なので、見る側の想像力が大切だそうです。
鑑賞するための、最小限の約束事を教えていただきました。普通は見ることのできない、作り物(人の入る舞台装置のようなもので、ここに出入りすることで場面が転換します)の内側や、装束付けも初めから見せてくださいました。
カツラは馬のしっぽでできています!つける前はしっぽそのものなのですが、つけていくうちに本当に老婆の髪の毛のように見えてくるので不思議です。
そして、生徒が直接、舞台上で舞をご指導いただきました。(今年は希望者が今までで一番多かったそうです)
まずは立ち方、座り方、足の運び方を教えていただきます。「礼」がとても大切だそうです。(このあたりまでは、「和の授業」の礼法や茶道のお稽古が活きていて、生徒の動きもスムーズです)
これは、初めてだとなかなか難しいです。私も生徒見ながら自分の扇子でまねてみましたが、どうもうまくいきません。生徒達、必死に先生についていきます。
終了後の質疑応答も、すぐに手が上がり、積極的。
生徒「謡の時、ずっと正座をしていて痛くありませんか?」
先生「自分の足だと思わなければ大丈夫です」
生徒「これまでで一番、魅力を感じた演目は何ですか」
先生「道明寺です」
生徒「どうしたら大きな声が出るようになりますか」
先生「大きい声ではなく、響く声を出すようにします。そのためには発音をはっきりとする練習をして・・・」
「日本を知る」をテーマに和の授業を続けてきて、その積み重ねが子供達の中に生きていることをとてもうれしく思いました。
保護者の方も参加なさり、こんな機会は他では得られないからと熱心にご覧になっていらっしゃいました。
和の授業でお世話になった先生方にもお声がけしました。先生方はさすがに皆さんお着物。私も着物で行きました。生徒達にはこういう場面ではなるべく着物のTPOを伝えたいと思っています。(でも、今日は15分で着たのでちょっとかっこわるかったかも・・・)
子供の頃に経験しておくとしておかないとでは、将来への積み重ねが違います。大人になってマルチタスクの忙しい日々の中にあっても、こうした日本文化に触れるひとときを楽しみ、心豊かな人生を送ってくれることを願っています。