2015/4/5 日曜日

教科イチ押し(小林理学研究所)

カテゴリー: 28プロジェクト:社会 — 漆 @ 15:54:35

教科イチ押しの続きです。担当の前田から報告です。

小林理学研究所は,日本で唯一、音に関する研究を行っている研究所です。
本校のシラバスでは,音は1年3学期に学習します。

生徒はまだ知らないことが多いので,まず,最初に講義。
映像やモスキート音など、見たり聞いたりしながら、楽しく学びました。

続いて見学会。印象に残ったのは無響室。

部屋の全てが吸音材で囲まれ,音が全く響かない!静かすぎて変な感じでした。
PCの中のファンなど、音の大きさを正確に測定するのに使われています。

残響室も見せていただきました。
生徒曰く「トンネルの中みたい」なもの凄いひびく空間。
コンサート会場の吸音率を調べたりするそうです。
この他にも、半無響室といわれる、実際の町の吸音率に近づけ、模型をつかって高速道路などの騒音研究をしている部屋(気温や湿度も管理されています)を見学したり、人間には聞こえない低周波音を聞いたりしました。
「人間には聞こえない音を聞いた」・・・・ってどういうこと?と思うかも知れません。
ガラスが振動することで音が出ていることを確かめることができるのです。

最後に、古い楽器などが展示してある「音響科学博物館」も見学しました。↓

生徒の感想です。
■普段は行けないところに行くことができて面白かった。音とかあまり興味なかったけれど意外とおもしろくてちょっと興味がでた。
■音に湿度が関係しているとは知りませんでした。無響室の内側が針金ではりめぐらされていて、歩くのが大変でしたが、面白かったです。残響室での音の響き方がトンネルで話しているときのようでおもしろかったです。
■音についての研究が、私たちの生活に役立っているということを知れた。
■音は生活の中でかなり身近な存在ですが、今回のように音を体で感じるような実験はとても新鮮でした。音の動き、しくみを使って部屋で実験するというのはなかなか体験することができないので今回のような時間を作って下さったことがとてもうれしかったです。