2016年10月6日

大学出張授業⑪東京理科大学理学部化学科

Filed under: 卒業生,授業・学習・進学 — 漆 @ 5:22 PM

今朝も秋晴れというには夏のような日差しです。

先日、現在25歳になる卒業生から司法試験に合格したとうれしい知らせが入りました。大学受験時から法曹を目指していて、法学部入学後もぶれることなく勉強し続け、この度苦節7年で合格を手にしたわけです。

本校は28プロジェクトで、28歳の未来から逆算して進路選択をするようにしていますが、こうして夢を叶えていく卒業生を見ることが私たち教職員のなによりの幸せです。

高3の子たちと話していると、教科イチオシ、特別講座、大学教授出張授業など校外の方の協力で、視野が開けたことが進路選択のきっかけになったと話す子も少なくありません。

品女で過ごす6年間が彼女たちの未来につながるようこれからも様々な機会を作っていきます。

出張授業の報告がまた一つあがってきました。受け取った順に掲載しています。

担当の中山より報告です

東京理科大学理学部化学科 大塚英典教授による 「未来医療を支えるバイオマテリアルの開発」というテーマでの授業が行われました.
バイオマテリアルとは,ここでは,おもに「コロイド材料」に焦点をしぼって話がすすめられました.

講義内容は以下のとおりです.
□東京理科大学の紹介
「理学」といっても,教科書にあるような「化学」とは異なり,医学・薬学・看護学との
連携により,研究が進められることもあるそうです.
□「ゲル」「コロイド」「界面活性剤」について
「ゲル」「コロイド」「界面活性剤」について,身の回りの事例を用いながらわかりやすく説明していただきました.IPS細胞など,再生医療の中心の1つに「ゲル」の存在があり,これは生体に優しい医用材料になります.すでに始まりつつある高齢化社会にむけ,たとえば「化粧品」についても,今後は,シニア層に注目して,医薬品機能のある化粧品などの位置づけが大きくなるとのことでした.
「化粧品」から「医薬品」への移行の様子を,実際の企業を例に説明していただきました.
□大学の内容の授業を体験
それでは,薬の効能をどうやって発揮させることができるのか?
「コロイド材料」について,特に医学分野を例にお話ししていただきました.
コロイド材料は薬の宅配便のような役割をもっているという内容を,肝臓がんの治療を例にご説明いただきました.
□質疑応答

大学の授業で扱うような専門的な内容を身近な例を中心にわかりやすく,説明していただきました.受講した生徒にとっては,高校の授業とは違い,より専門的な授業を教えていただいたことで大学の授業を体験することができました.
また,医学分野と密接な関係があること,さまざまな分野との連携により研究が進められていることなどもお話しいただきました.
受講後の5年生からは「化学科が,こんなにも医療に関わっていることは知らなかった」との声が多数あがっていました.
受講した4、5年生にとって,より進路を意識する機会になったと思います.
大塚先生,講義してくださりありがとうございました.

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