3学年総合学習(ソーシャルビジネス編)報告
今日も期末テストです。登校時、普段は2列になって道を空けて歩くようにしているのですが、今朝はノートやテキストを読みながら歩いて道に広がっている生徒がいます。一年生です。注意したらはっとしています。夢中になって気づいていないのですね。危険ですし、まわりの方の迷惑なので、帰りのHRで担任から全校に注意しました。自分に余裕のないときも、常に周囲に気を配るようにしたいです。
さて、以下3年生の総合学習の様子を高田の報告から抜粋してまとめます。
総合学習(ソーシャルビジネス編)2回シリーズの1回目として「ソーシャルビジネス? 中等部企業コラボから高等部起業体験プログラムへ」というタイトルで6学年主任の神谷より、2回目として「実践から学ぶ」ということでTeach For Japan代表理事の松田悠介様より講演をしていただきました。
1回目の神谷の講演では、ソーシャルビジネスという3年生には馴染みのうすい内容を企業コラボで扱ったアクセサリーや生徒に身近なスターバックスコーヒーを例に取り、具体的に話しました。
また、生徒に発問することでデザイン思考や企業コラボで学んだ内容を上手く引き出し、復習させ、さらに来年の起業体験プログラムに結びつけていました。
キーワードとして。
「企業コラボ」の目的は・共同作業。・大人モデルとの接点。・手段。を通じて「社会(世界)」を知ること。
社会×自分=ビジネス(仕事)
「ビジネス」とは・新しい価値をもたらす。・多くの人に喜びを提供する。社会の問題を解決する。×自分の「思い」⇒利潤が生まれ、仕組みが継続する。
企業マインド⇒起業体験プログラム
ソーシャルビジネスという潮流 などです。
2回目の講演では、教育分野で実践されている松田様から、まず、ご自身がTeach For Japanを設立されるまでの経緯を中学校時代に遡って具体例を交えてお話し下さいました。
次に
・子どもの学力と親の世帯年収には、密接な関係があること。
・学力の低い高校と学力の高い高校では、大学進学率に大きな違いがあること。
・最終学歴の違いは年収に大きな影響を及ぼすこと。
・私立中学に進学できるのはわずか7%であること。
・日本にも貧困問題があり、7人に1人の子供が教育を受けるための援助を必要としていること。
など、日本の現実を挙げ「教育は人なり」をモットーに「すべての子どもが質の高い教育を受けることのできる社会の実現」を目指して活動されていることをお話し下さいました。
また、ご自身留学を経験されていますが、留学をすることが目的ではなく、目的があるから留学をしたというお話。学生時代の経験もふまえて、教師の与える影響力の大きさ、また、英語の学習は筋トレと同じなど、元体育教師であった松田様ならではお話しもありました。
全編を通じて、松田様の熱い思いがあふれる講演となりました。
以下に感想文をいくつか紹介します。
・Teach For Japanの目指していることも、講演もすごく勉強になり、教育のことに興味を持ったのですが、それ以上に松田様の目標を見つけたら行動を起こす、行動力がすごいと思い、私も何か目標を見つけた時、それに向かって一生懸命になれたらいいなと思いました。
・留学をすることが目的ではなくて、手段の一つという言葉が、私も留学をするか迷っていたのですごくひびきました。私は英語教師になりたいのでそのために留学したいです。将来はTeach For Japanにも参加したいです。
・豊かな国だと思っていた日本にも貧困があることに驚きました。
・とても熱意が伝わって感動しました。子どもは悪くないと言ってくれてうれしかった。でも自分も少し頑張ってみようかと思った。
・自分は日本の中でも恵まれているのだと知りました。この環境で成長できていることに感謝し、まずは自分の夢を追いかけながら、自分に何ができるか考えて行きたいと思います
フジテレビ「ホウドウキョク」番組にユニバーサルマナーを指導していただいているミライロの垣内さんが出演しました。本校での取り組みもお話くださったそうです。