2012/3/30 金曜日

21教科イチ押し見学会(東京国立博物館)

教科イチ押し見学会、引率の三井から報告です。

 東京国立博物館の見学には、1年生15名、2年生5名の20名が参加しました。
この施設見学では、昨年より、博物館を見学してお気に入りの模様を見つけ、それを描いた世界に一枚しかないお皿を作ることにしています。

最初に、簡単な説明を受けた後、博物館の学芸員さんに連れられて、博物館内を見学しました。普段何となく見ているお皿の模様には、いろいろな意味がこめられていることを学んだようです。みんな学芸員さんのお話を真剣に聞いています。
その後、博物館内を自由に見学し、心にとまった模様をスケッチしました。人気があったのは、梅の木の描かれた大きな壺です。そのほかにも、アイヌの伝統模様や小さな根付に描かれた猫を見つけてスケッチしていた人もいました。
スケッチの後は、いよいよお皿に模様を描きます。最初は、頭を悩ませてなかなか筆が進まない人もいましたが、だんだん調子が出てきて、みんな真剣に模様を描き始めました。

何度でも消して書き直すことができるペンを使うので、納得いくまで描いては消し描いては消しすることができます。たくさん色を使って華やかに仕上げる人も居れば、一色づかいで、落ち着いた大人のお皿を作る人もいます。きれいな明るい色を使っている人もいれば、黒を上手につかって、かっこいいできの人もいます。裏まで絵を描いてどこから見ても芸術作品の人も居れば、ご家族への感謝の言葉を書いて、プレゼント仕様にした人もいました。みんな、それぞれに、知恵をしぼって素敵な一枚を仕上げようとしている様子が見られました。
作品を作り上げた後は、鑑賞会です。学芸員さんが、みんなのお皿の素敵なポイントを一つずつ教えてくれました。お世辞ではなく、どれもみな、それぞれに味があり傑作でした。参加した皆さんにとっても、この鑑賞会が一番印象的だったようです。できあがったお皿は、博物館で焼いて下さり、皆さんに配付することになっています。
この施設見学をした皆さんの感想です。
 「模様の一つ一つに意味がこめられていることを知り、驚きました。」
 「同じ模様をモチーフにしていても、描き方が様々で面白かった。」
 「博物館の展示物を、いつもと違う角度で見られたことが面白かった。」
 「博物館をもっとゆっくり見学してみたくなった」
お皿を作成するという作業を通じて、博物館や歴史に興味を持ってもらえたようです。