2012/3/12 月曜日

15教科イチ押し見学会(そなエリア東京)

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,授業・学習・進学 — 漆 @ 17:05:34

土曜の、食育に関するお話しを聞く会には40名ほどのお父様がいらっしゃいました。

今日は答案返却日です。昨年のこの日は3月11日でした。

土曜に『書経』を読んでいて、為政者の心得を語った部分に「慮る無きに儆戒し(はかるなきにけいかいし)」という言葉があるのを知りました。難しいことですが、学校は若い命を預かる場所なので、想定外と思われることにまで思いを巡らし、日々、備えなければとあらためて強く感じました。

教科イチ押しの報告を引率の髙田からお伝えします。

12月6日(金)教科イチ押し見学会で、有明の東京臨海広域防災公園内にある防災体験学習施設「そなエリア東京」を訪れました。
東京臨海広域防災公園は、首都直下地震等の大規模な災害発生時に、現地における被災情報のとりまとめや災害応急対策の調整を行う「災害現地対策本部」等が置かれる首都圏広域防災のヘッドクォーター、及び広域支援部隊等のベースキャンプ、災害医療の支援基地としての役割を持つ防災拠点施設ですが、平常時は公園や防災体験学習施設として一般に開放されています。

訪問時に出迎えて下さった副センター長のお話では、3月11日の震災以降、一般の方々の関心が高まり、来場者が非常に多くなったとのお話を伺いました。
見学会ではまず、そなエリア東京の防災体験ゾーン1階にて「東京直下72hツアー」に参加しました。
このツアーは、救助が困難といわれる72時間を生き残るためにどうするか、首都直下地震の発災から避難までの一連の流れを体験できるツアーで、音響・照明・映像により余震がくり返されるジオラマの中をニンテンドーDSを使ったクイズで注意事項を確認し、防災の知識を学びながら避難場所へ移動します。ジオラマ内のシネマステーションでは首都直下地震の再現CG映像も上映しています。
その後2階に移動し、防災短編アニメーション映画「東京マグチュード8.0~東京直下72h」を鑑賞しました。このアニメーションは東京をマグニチュード8.0の首都直下地震が襲ったという設定で作られたものです。アニメーションとはいえ、リアルな内容で中には思わず涙ぐんでいる生徒もいました。鑑賞の後は自由見学の時間を取りました。それぞれ見学窓よりオペレーションルーム(非常時には災害現地対策本部)を見学したり、展示見学(防災グッズや防災学習ゲーム、ペットボトルによる液状化メカニズム紹介など)を時間一杯まで行いました。
 

以下は参加者の感想です。

『東日本大震災があり、この問題を身近に感じたためこの施設を選択した。
実際、東京も揺れたが電車が止まり、学校に宿泊するくらいの被害でテレビで見る東北地方の悲惨な映像はどこか別の国のような気がして現実的ではなかった。しかし今回この施設でのリアルな体験を通して初めて震災の恐ろしさ、悲惨さを実感した。
日本は地震大国でこのような被害が今後も、いつ・どこで起こるかも分からないため、普段から、常に頭の片隅にそのことを覚えておき行動する事を心掛けなければならないと、強く感じた。』

この感想にもあるように生徒の皆さんは体験や見学を通して防災についていろいろと学び、有意義なイチ押し見学会となったようです。