能楽鑑賞・16教科イチ押し見学会(みずほ銀行品川支店)
総合学習の日、私は2年生と一緒に、観世能楽堂に能楽鑑賞に出かけました。
仕舞は「羽衣」と「巴」、能は「安達原」、人間国宝の関根祥六先生が解説をしてくださいました。
仕舞では、生徒を舞台にあげて、扇で風を表現する方法まで教えてくださいました。
普通は見ることのできない「作りもの」(大道具のようなもの)の中や、装束をつける様子も見せていただき、生徒は興味津々。老婆の鬘は、なんと、馬のしっぽでできているそうです。
「秘すれば花」 能は表現を削り取って骨のようにしたもの。想像を広げて見ることが必要で、だからこそ、人によって違う見方ができる。
というお話に、生徒は熱心に耳を傾け、お話のあと、能が始まると、場面の転換についていこうと本文が書いてあるプリントを一斉に開いていました。
保護者の希望者の方も参加され、中にはお婆さまの姿も。
能は世界遺産に登録されている日本文化です。こうした経験が将来、世界に羽ばたいていくときの土台になるとうれしいです。
さて、教科イチ押しの続きを引率の窪田からご紹介します。
みずほ銀行品川支店を見学しました。
副支店長の説明を受けた後、DVDの教材で銀行についての基礎知識を学び、また接客の心得についてのDVDを見ました。 続いて店内の見学です。ATMコーナーから個別の窓口、総合案内での対応について説明を受け、総合的な相談のために設置されているブース、またより丁寧な相談が必要な人のための個室を見せていただきました。次に、特別に金庫に入れてもらい、1億円分の現金を特別に持たせていただきました!これには生徒も(引率教員も)大興奮。1千万円ごとに綴じられた束を持ち、しばし富豪気分を味わいました。「宝くじに当選すると、これの3倍が自分のものになる」という夢のような説明がありました。
2階の外国為替窓口を見学した後、会議室で仕事の体験をしました。「100万円の札束を数える」というものです。紙幣と同型の白い紙を使い、練習します。数え方には、「縦勘定」と「横勘定」があります。「縦勘定」は、通常お店のレジなどでよく見かける一般的な方法、「横勘定」は、扇形に紙幣を開いて数える方法です。特に「横勘定」では、上手に扇形に広げられるようになるまではかなり修行が必要なようで、苦戦しました。両方の数え方をして同じ枚数の場合、枚数が確定できるそうです。新入社員研修でチームで対戦するため、誰もができるようになるということでした。
最後に、質疑応答です。女性行員の方も加わり、質問に答えて下さいました。「なぜ銀行員になろうと思ったのですか。」
→社会の役に立つ仕事がしたかったからです。銀行は資金を融通することを通して資金循環をし、社会を豊かにする仕事をしています。融資をしたお客さんに、後日お礼を言われたりすると嬉しいです。「高校のときの勉強で、今役立っているものは何ですか」
→すべてです。お客さんと話すとき、どのような分野でも多少知識があると話が広がります。体力も大切なので、体育も真面目にやる意味があります。その中でも、英語は特に重要ですね。「外国に出張したり、外国の方と接する機会はありますか」
→お客さんの海外出張に同行することもありますし、海外勤務の希望を出すと勤務できることがあります。
その場合、やはり英語力という条件が必要になります。「女性が働きやすい職場ですか」
→職場内で配慮されているので、働きやすいです。また、男女や立場を問わず同様の機会があるので、壁は感じません。さらに、託児所の設置などが急速に進んでいます。その他活発な質疑応答がされて、予定時間をオーバーしてしまったほどです。将来の進路を考える上でも、具体的に大変参考になりました。
12月は1年のうちでも、銀行にとってはとても忙しい時期でありながら、長時間割いていただいてありがとうございました。有意義な時間を過ごすことができました。