2012/3/9 金曜日

13教科イチ押し見学会(日本弁護士連合会)

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,授業・学習・進学 — 漆 @ 17:13:46

今日は自宅学習日です。

教科イチ押しの続きです。引率の北原からの報告です。

3~5年生の計18名が霞ヶ関にある弁護士会館を訪問し、日本弁護士連合会様よりご紹介いただいた女性弁護士の方にお話を伺いました。担当してくださった方は、ご自分で法律事務所を経営されている方で、お忙しい中、生徒たちのために時間を割いて来て下さいました。
(この日も、この「教科イチ押し見学会」の前に、いくつかのお仕事をされてきたとのことでした。)

生徒たちから事前に出た質問に答えていただく形で、以下のようなお話を伺いました。

・弁護士になるまでの中学、高校、大学、会社員時代について
・弁護士になったきっかけ
・弁護士という資格について
・弁護士という仕事について
・裁判について
・1日のスケジュール
・休日の過ごし方

などなど、さまざまなお話をして下さいました。

2011年現在、日本の弁護士の数は約3万人で、そのうち約5000人が女性、この20年で女性弁護士は7倍に増えたそうです。最近は弁護士の数が増えていて、せっかく資格を取っても仕事がない、就職できないという状況が生まれており、厳しい現状についても説明して下さいました。
その一方で、弁護士が携わる仕事は裁判だけではなく、「成年後見制度」というものがあり、福祉分野の方とチームで連携しながら取り組むこのお仕事にやりがいと広がりがある、というお話もありました。
お話を伺うまでは、生徒たちにとって弁護士は遠い存在で、「すごい」「頭が良い」「忙しい」というイメージが強かったようですが、お話を伺ううちに、より具体的で、現実のお仕事としてどういうものか想像できたようでした。

また、裁判員制度の意義についてもお話しいただきました。
ある裁判官の方から聞いたお話で、「最初は裁判員制度には反対だったが、実際にやってみると、裁判員6人のうち、たいてい1人は裁判官に遠慮せずに自分の意見を言ってくれる人がいる。そうすると、他の人も少しずつ、自分の意見を言ってくれるようになり、いい議論が行われていく。」とおっしゃっていたそうです。
現在、20歳以上の誰もが裁判員になる可能性があります。裁判は他人事ではなく、遠い存在でもなく、私たち一人一人がそのしくみを理解し、あり方を考えていく必要があります。
多岐にわたる様々なお話を聞かせていただき、参加した生徒たちにとってまたとない貴重な時間となりました。参加者の中には弁護士希望の生徒もいましたので、いい刺激を受けたと思います。

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