2016 文化祭高等部 起業体験プログラム
起業体験は今年、新たなステージに一歩を踏み出した感がありました。社会貢献への理念性が高まり、事前に大使館や外部のカンファレンスなど様々なところに出かけ、調査、インタビューを行ったり、広く社会に活動を知ってもらうため、SNSやメディアに取材をお願いして広報をしたり、ゲストを招いて勉強会や話し合いをしたり。そして、終了後も活動を継続するクラスが出てきました。
起業体験プログラムを行っている背景には生徒が将来、社会に違いを創れる人になってほしいという思いがあります。それが現実性を帯びてきたなと実感できる発表でした。
新しいことには失敗がつきものです。でも、失敗するくらいチャレンジしてみないと力加減が分かりません。中高時代は温室の中にいるようなもの。その間にどんどん「よい失敗」を体験して未来につなげていってほしいです。入賞したクラスは以下でした。経営的な数字だけでなく、理念性などが総合的に評価されています。
第1位 4B
フロアフロスと歯ブラシの販売。歯科衛生士の講演や体験コーナーを併設し、歯周病を予防し、日本の医療費を節減する企画
第2位 5D
ヘアミストの販売とヘアアレンジ体験。事前研修をし、来場者とのコミュニケーションを大切にしていました。社長は自分が小学生のとき品女の文化祭で受けた感動を、返したいという思いがあったそうです。
第3位 5C
日本女性は自己肯定感が低く、中でも外見の自信のなさが内面に影響しているというところに着眼し、美を応援する基礎化粧品を販売。事前に、各界で活躍する女性に取材に行くなど理念に基づいて入念な準備をしていました。
株主総会ではこんなコメントが聞かれました。
「お客様には貫き通したいことを素直に伝えました」
「クラスに貢献するってこういうことだったんですね」
「マトリクス分析で販売割合を決めました」
「協力企業の方が、企業理念と一致しているということで、原価を割って提供してくださいました」
協賛してくださった企業のみなさま、サポート委員の保護者の皆様、新日本監査法人の会計士のみなさま、ご協力ありがとうございました。