2016年9月7日

プロセス型と結果型

Filed under: その他,保護者 — 漆 @ 3:28 PM

昨日のNGワードの話でプロセス型と結果型という言葉が出ましたので、著書『女の子が幸せになる子育て』のその部分を引用して紹介します。

これも、今度、お父さんの特別講座を実施していただくNLP研究所で学んだことです。

人の話の組み立て方、思考の道筋にはその人のクセがあり、そのタイプが異なると話がかみ合わず、内容的以前の問題で聞き入れにくくなってしまうというものです。

私は保護者の皆さんへの講演などでこのテーマを扱うとき、まず、参加者に自分のタイプを知っていただくため、このように言います。

「今日、ここに来た理由をお隣の方とお話してください」

そこで、「子供とのコミュニケーションを円滑にするためです」などと目的から答えたら結果型。「○○さんから勧められて、今日はちょうど下の子も預けられたので」と時系列で話しはじめたらプロセス型である可能性が高いです。

子供はプロセス型が多く、家に帰ると今日一日あったことを順番に話すこともあるのではないでしょうか。そんなときは、話すこと自体が目的なので、「で、何が言いたいの?」と、遮らずにゆっくり聞いてあげたいです。

以下、引用します。

■過程を話したがる人と結論を優先する人――話がかみ合わない原因

夕食後の団らんの席で、
「今日はこういうことがあったの。その後、こういうことをしたの」
というように、その日の出来事を時系列で話し続けるお母さん。それに対して、
「それで?」
「結論は?」
と話の腰を折ろうとするお父さん。そんな光景、目に浮かんできませんか。

人の話し方は、大きく二つのパターンに分けることができるといいます。
「ああして、こうして……」と、プロセスを話したがる人と、結果や結論を重視して話す人です。
ここでは便宜上、前者をプロセス型、後者を結果型と呼ぶことにしましょう。

結果型の人から見れば、プロセス型の人の話し方は、くどく感じがち。
「結論やオチのない話がいつまで続くのか」とイライラしてしまうのでしょう。
一方、プロセス型の人から見れば、結論を急ぐ結果型の人の話し方は冷たく感じられることもあるようです。結果に至るまでのプロセスをじっくり聞いてほしいのに、あるいは、プロセスを聞いてもらうこと自体が結論であるともいえるのに、
「それで?」
「結論は?」と急かされたら、
「じゃあ、いいわよ」
と話を切り上げるしかありませんよね。そんなことが続くと、会話をすることすら苦痛になってしまいます。たとえ家族間であっても、そうした違いがあることを認識した上でコミュニケーションをとると、会話がこれまで以上にスムーズに進むと思います。
さて、あなたはどちらでしょう? 私は仕事では結果型、家庭ではプロセス型です。

結果型の人はビジョンが見え、どんどん前に進もうとし、落とし物をしがち。プロセス型の人は過程にある手間やリスクが見えチャレンジに尻込みしがち。どちらがいいということではなくあくまで思考の道筋の違いです。

仕事は自分と違うタイプの人と組んで協力し合うと、結果型の推進力とプロセス型の問題発見力が発揮されてよい結果に結びつくでしょう。

家庭だとお互いに甘えが出て合わせるのは根気がいりますが、自分は何型?家族は何型?と考えてみるだけで、少しイライラがおさまるかもしれません。