お父さんの特別講座
土曜に行われたPTA運営委員会です。 | |
PTA全体委員会。あいにく私は午後から出かけていて参加できませんでしたが、文化祭も近づき、PTA活動も山場です。 |
PTAの参加はお母さんの人数が圧倒的に多いのですが、年々、後援会の「お父さんの会」のメンバーが増え、活動も盛んになっています。10月22日にはお父さんのための特別講座も実施されます。先日、案内が配布されましたが、お子さんの鞄の中でジャバラになっているといけないのでお知らせしておきます。
父と娘のコミュニケーションを円滑にするためのセミナーです。毎年、一年生の保護者向けに行っている親子のコミュニケーション講座のNLP研究所宇田川先生がお越しくださいます。
さて、私が著書『女の子が幸せになる子育て』の中でご紹介している。お父さんの「NGワード」をご紹介します。長年、女子校にいますと、お父さん、お母さん両方の立場からお話を伺う機会があります。そこからヒントを得てまとめたものです。
その1「それで、結論は?」
相談事を持ちかけてきたお母さんに対して、時間を惜しむばかり、「それで、結論は?」などと、話の腰を折ることはないでしょうか。*第三章でプロセス型と結果型の違いを述べましたが、お母さんにとっては、結論が大切なのではなく、聞いてもらう過程自体が目的の場合もあるのです。同様に、話の途中で、「そんなの、こうしたらいいんじゃない」などと結論を言ってしまうこともNGです。(*は明日、掲載します。)その2「俺は今、仕事で忙しいんだ」
こう言われたら、「じゃあ、私は暇なの?」と思われるかもしれません。せめて、「俺は」ではなく、「俺も」と助詞を使い分けるだけでも印象は変わります。その3「そんなこと、一人で決めて」
決められないから、相談しているのではないでしょうか。それに、一人で決めたとしたら、それはそれで、後で文句を言うのでは? また、「そんなこと」「それ位」などの言葉は、相手の仕事を軽んじるような印象を与えかねません。その4「後にしてくれ」
今、聞いてほしいのです。もし、本当に時間がつくれないのであれば、「大事な話のようだからしっかり聞きたい。後でもいい?」と言ってはどうでしょう。その5「はいはい。ごめんなさい。俺が悪かった」
本心では悪いと思っていないのに、謝っておけば気が済むだろうという考えは、相手にもしっかりと伝わってしまいます。同様に、「いいんじゃない」などと、いい加減な肯定をするのもよくありません。強く背中を押してもらいたいこともあるのです。その6「……」(無言)
夫婦間の甘えでしょうか。返事や言葉を省略されると、軽く見られているような感じがしますし、話も進みません。また、話に耳を傾けているようで、新聞に目を通していたり、ナイター中継に目がいったりしている「ながら聞き」をしながらの「生返事」もNGです。その7「事実」を言うこと。
見れば分かる「事実」をそのまま指摘するときは注意が必要です。たとえば「まだ、片付いていないの?」
「今日のおかず、これだけ?」
「最近太ったんじゃない?」
そんなこと、分かっているのです。でも、片付けても、片付けても子供が散らかす。自分も、さっき仕事から帰ってきたばかりで、料理にかける時間がなかった。運動にする時間もなくストレスでつい食べてしまう…… などの理由があって、したくてもできないのです。「事実」は逃げ場がないだけに心に刺さります。
こうしたNGワードは、お母さんに知らず知らずのうちにストレスを与え、それが子供へと影響していく場合があることを、どうかお父さん、知っていてください。
そして最後に、お母さんにひと言。
お父さんが、こういったNGワードを発したり、態度をとったりするのは家族への甘えと信頼があるからこそ。頭にくることもあると思いますが、このことを理解していると、多少、怒りもおさまるかもしれません。
*昨年度(現5年生)の留学生徒による留学体験記が完成しました。 各クラスに配布していますので、留学に興味のある生徒は見てください。先輩の生の声がとても参考になります。