特別講座(池上彰先生と学ぶ②)
今日は登校時、大雨で生徒達は荷物を抱え傘を差し、大変そうでした。
午前中は学校説明会もありました。大雨の上に、開始直前に山の手線が止まり、交通が混乱する中、お越しくださった皆様、ありがとうございました。
さて、池上彰さんの特別講座、2回目の授業の様子(前半)を、担当の北原からの報告します。
5月18日、特別講座「池上彰先生と学ぶ」第2回目の授業を行いました。
(この講座は5回シリーズで、『世界を変えた10人の女性』(池上彰著)を教材に授業を行います。この本は、歴史上名を残した10名の女性について、池上先生がお茶の水女子大学で行った講義を収録したものです。)
第2回はイギリス初の女性の首相として有名な「マーガレット・サッチャー」を題材に授業を行いました。
はじめに、生徒たちに本の感想を聞くと、
「‘鉄の女’の呼び名通り、厳しい人というイメージがあったが、2人のお子さんを育てたお母さんでもあったことを知った。」
「応援してくれる旦那さんがいて、うらやましい。」など、一人の女性としての生き方に注目した生徒が多いようでした。
サッチャーさんに関する映画を二本も見て予習してきた、熱心な生徒もいました。次に、池上先生から、サッチャーの時代の特徴や政治について解説して頂きました。
イギリスの政党政治の特徴や、サッチャーがとりいれた「新自由主義」の考え方などが説明されました。続けて、本の一部をとりあげながら、生徒たちに意見を聞きました。
「学校で出していたミルク支給も廃止します。弱い者いじめと言われても、国に金がないのだから、施しをするなんてことはできない。ミルクが飲みたかったら、自分で飲めるようにしなさい。」(『世界を変えた10人の女性』より)という考え方に賛成か反対か、理由を挙げて説明してもらいます。まず、賛成か反対か手を挙げてもらうと、ほぼ半数ずつでした。
「ほしいものがあれば自分で準備するべき。」
「経済的に恵まれていない環境に生まれた子が、自分でどうにかするのは難しい。」
「そもそもミルクはいらないのでは。」
など、様々な意見があがりました。
この後は、グループごとにディスカッションを行い、全体で意見を共有しました。 1)サッチャー政権下の政策は、その後のイギリス社会の格差を拡大したと言われ、批判される面がある。自由な競争を促すと、格差が広がるといわれるが、格差があると何が問題なのか?
2)経済的に余裕のある家庭とない家庭では、子どもが受けられる教育にどのような差があるか?
3)格差を解消するためには、どのような政策を行えばよいか?
*明日は自宅学習日です。私は、週末、宮城県に行ってきます。
*先日もお知らせしましたが、震災で大きな被害を受けた宮城県の七ヶ浜で、7月5日に地元の高校生とチームを組み、復興支援トライアスロンに参加する予定です。(今回は急な欠席が出た場合に備えて、3種目交代可能な私はピンチヒッターです)Japan Givingで支援を呼びかけています。ご協力いただいた品川ファミリーのみなさま、ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いします。
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ダボス会議の国内高校生バージョンが早稲田大学で開催されます。 (画像をクリックすると大きく表示されます) |
ダボス会議とは、スイスのダボスという町で世界各国の首相や企業の社長などが集まって世界の問題について話し合う世界経済フォーラムダボス会議のことです。日本からは、安倍首相など国を代表する人などが出席する国際的な会議です。この会議を疑似体験できる貴重な機会ですので、紹介します。
日時:7月12日(日) 11:00~15:00
場所:早稲田大学
参加費:500円
対象:中高生
参加申し込み、詳細はFacebookをご覧ください。