2019年3月6日

修学旅行ロングコースが出来た理由

Filed under: オススメ,世界,保護者 — 漆 @ 9:04 AM

土曜は、お父さんの会がありました。

こうして、多くの保護者の方が学校に係わってくださることは本当にありがたいです。

当初、8日間の日程で始まったニュージーランド修学旅行に+2週間のロングコースを加えることができたのも、保護者の皆さんの協力があってのことでした。

あるとき、卒業生と話していたら、海外研修や留学の話題になり、これがその後の人生に大きく影響したとのこと。しかし、お金のかかることでもあり、全員が参加できるものではありません。そこでふと思いついたのが、「修学旅行に海外研修をドッキングできないか」ということでした。修学旅行の費用のほとんどは飛行機代です。期間を延ばして研修をつければこれが節約できます。そこで、旅行社に2年後くらいを目処に実施出来るかどうかの調査をしてもらったところ、受け入れ体制を整えられることが分かりました。

しかし、すでにその年の旅行については積み立ても始まっており、急な変更は難しいと思われました。学校は石橋をたたいて渡るところ。きちんと準備をして次か次の年度にスタートするのが普通でしょう。しかし、そのとき、頭に浮かんだのは、その年の3年生の顔でした。学校にとっては、万全の準備をして数年後にした方が心配がない。しかし、それでは、この子達の経験がゼロになってしまう。安全性さえ確保できれば、0よりは、6割程度の完成度でもこの子達の将来にとっては、大きな違いがあるのでは?という思いでした。

そこで、緊急に保護者会を開き、事情をありのままにお話ししたところ、なんと、一人も反対する方がおらず、是非やってみましょうということになりました。事前にお話ししていなかったことなので、当然、予定があったり、準備ができなかったりして、ロングコースを選びたくても選べないご家庭も多いのに。チャレンジする校風が好きで入ってきたからと言ってくださった方もありました。涙を流して、ありがとうとおっしゃる方もいらっしゃいました。

こちらこそ、ありがたかったです。私学は、一校一校創立の理念があり、独特の校風があります。それを守っていくためには、そこに集う皆さんの協力が必要です。そういう点で、本校は本当に恵まれているなぁと常々感じます。

100周年が近づいてきた今、これからも、ご家庭と学校と手を携えて生徒を見守っていきたいです。