2018年3月27日

⑯教科イチ押し(ANA機体工場)

Filed under: お知らせ,社会 — 漆 @ 5:04 PM

 

昨日、「Shcoo」で授業をしてきました。卒業生のアナウンサーと。

教科イチオシの続きです。担当の河合より以下報告です。

全日空の整備場に、中等部1年生20名と行ってきました。
広報の方から、全日空の歴史と、全日空で就航している航空機について45分ご説明いただき、後半の45分は、実際に整備場を歩いて見学しました。
まず、前半の講義。
ANAという呼び名で知られる全日本空輸、でも航空会社の符号はNH。ヘリコプターでの貨物運搬というルーツを持つので、Nohon Helicopters から頭文字を取ってNHANAを切り口に,日本の航空業界が発展してきた経緯を細かくお話いただきました。とくに生徒は,1回の給油量と,これまでの塗装デザインに関心を持ったようです。
続いて、後半の整備場見学。
巨大な倉庫のような建物に、大小様々な機体が所狭しと並んでいました。
3階部分から真横に見える方向舵,眼前に見下ろすジェット機の機体。
「実感が湧かないほど大きい」と生徒は漏らしていました。何度か乗ったことのある飛行機,自分たち全員がすっぽりと入ってしまいそうなエンジン,全員乗ることができそうな尾翼,そして整備場の隅からでも見える時計は直径3m
生徒にとって一番学びとなったのは,むしろ「ものの管理」という観点かもしれません。整備の際に工具を紛失して事故につながらないように,どんな機体を緊急修理することになっても大丈夫なように,工具や備品をどのように管理するか,とても熱のこもった説明をしていただきました。(整備士さんの個人情報があるため,写真掲載の許可は得られませんでしたが)管理棚は,理路整然とした美しさがありました。
飛行機の大きさを実感して驚くだけではなく,こんな巨体がどうして軽々と空を翔ぶのか。そんな疑問から,科学技術全般に興味を持ってくれれば嬉しいものです。

*5年生が日本地理学会2018春季学術大会に参加しました。詳しくはのちほど、引率の河合からの報告が仙田校長のブログで紹介されます。

テーマ「首都圏における若者の地域活動への参加」

大学前の一年間は自分の興味のある分野の研究をする国もあります。先日、教育再生実行会議の視察で東工大に行ってきました。学長のお話を伺ったり、リベラルアーツの取り組みなどを見学したりして、国立大学の改革もここまで進んでいるのかと驚きました。日本の教育改革も、一点刻みの入試から、高校時代に何をしてきたか、なぜ、その大学に入りたいのか、そして、考える力が問われる入学選抜へとシフトしていきます。

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