2016年11月24日

G1カレッジ・4年情報プレゼン

Filed under: その他,授業・学習・進学,社会 — 漆 @ 2:00 PM

今朝は雪!玄関に立っていると手先や足先がジンジンするような寒さです。生徒達もマフラーに手袋で鼻を赤くしながら登校してきます。地震もあったので、電車遅延の影響で、10分遅れで始業しました。

昨日は、全国から様々な分野で活躍している学生の集まるG1カレッジに参加していました。小泉 進次郎さんのスピーチでは、「言葉に体温と体重を乗せる」という言葉が印象的でした。逆風の選挙で話を聞いてもらえない体験をしたことが今につながっているとのこと。自分の演説を録音して振り返ったそうです。

私が司会をしたセッションは「『ビジョンと行動』~先駆者たちはビジョンを胸に目の前の壁をどう乗り越えたのか~」 でした。

児童養護施設の運営をしている慎 泰俊 さん(認定NPO法人 Living in Peace理事長)、社会的養護を必要としている子供を支援する議連を立ち上げた細野 豪志 衆議院議員、日本で最も多くのインターンを受け入れているワークスアプリケーションズ代表取締役CEOの牧野 正幸 さん(現在、情報の授業で社員の皆さんに生徒へのアドバイスをしていただいており、ご著書は図書室にも入っています。)

自分の頭で考える事の大切さ、考えるだけの人と行動を起こす人の違いなど、それぞれのこれまでの体験から具体的なお話がありました。

ワークスではすでに40%の社員が外国人だそうです。日本の大学受験の勉強だけでなく、世界に視野を広げて学ぶことの必要性をあらためて感じました。品女生には、一歩踏み出す行動の人になってほしいです。

いくつかの分科会の中で、私が参加したのは、「教育・ダイバシティーの抱える問題、克服するためのビジョンと戦略」 です。司会は、本校でも「よのなか科」の授業や様々な特別講座など本校が長年お世話になっている藤原 和博 さん(教育改革実践家/奈良市立一条高校校長)。スピーカーは、以下の皆さんでした。それぞれ印象に残った話をシェアします。

河村 裕美 さん(国際オリンピック委員会 〔IOC〕)

スイスの学校の話。体育で走る授業があったとすると、その前後に脈を取り生物の学習、速度を計って数学の学習と、総合的につなげていく。正解を出すことが評価されるのではなく、ユニークな思考をすることが評価される。小学校から宗教や哲学を学んでいる。キャリア教育であれば、ダビンチの職業は?から始まって性格や歴史も学ぶ。こうした教育を受けた人と日本人は勝負していかなければならない。日本人の強みは、人の話を聞くこと。しかし、何か一つの道を究めていなければダメ。ユニークであることが最も大切で、AIに代行できる力は必要ない。

小林 りん さん(学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 代表理事)

ダイバーシティーには様々な切り口があるが、今、世界を見ていて争いごとの元になっているのは、経済格差ではないか。

自分の学校では説明会の質疑応答は生徒がする。最もつらいことは何か?聞かれ、チャレンジだったこととして答えるのは寮生活。様々な国籍、宗教、文化の生徒が同宿するので、たとえば、早朝からお祈りが始まったりする。生活のルールを決めるため、本質的な話をしようと、神の話になれば、それぞれの神がちがう。となると、共通点をどこに見いだすか、やっぱり睡眠は大事だよねといったところに一致点があったりする。

高濱 正伸 さん(株式会社こうゆう 花まる学習会代表取締役)

自分の子が障がいをもっているということから、障がいというダイバーシティーを考えると、パートナーという概念にたどり着いた。この子の生まれた価値は何なのだろうと悩むこともあったが、ふと振りかえってみると、必死で育て、一緒に過ごす年月の中で、それまではだらしなかった自分がしっかりと働き、社会に貢献もするようになっていることに気づいた。一人では生まれない価値が息子というパートナーによって生まれている。

最後の全体セッションではその前のワークショップで学生達が考えた行動計画をプレゼンし、以下のメンバーがコメントしました。
小澤 隆生 氏(ヤフー株式会社 執行役員 ショッピングカンパニー長)
佐藤 大吾 氏(一般財団法人ジャパンギビング 代表理事、NPO法人ドットジェイピー 理事長)
為末 大 氏(一般社団法人アスリートソサエティ 代表理事)
宮城 治男 氏(NPO法人ETIC. 代表理事)

ここに集まる学生はすでにアクションを起こしている人ばかりです。品女生はプレゼン力を鍛え、社会とつながるチャンスをもっていますが、学校の外には、まだまだチャレンジする世界が広がっています。

土曜のSBPの会にも、この日のメンバーが集まりますので、交流し刺激を受け、仲間を広げてくれればと思っています。

SBPで4年生は、情報科の授業で考えたプランのプレゼンをします。

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各クラスで発表し代表を決め、
IMG_1366 クラス代表が学年でプレゼンをし、
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IMG_1368  生徒がネットで投票して、代表が決まりました。

この他、4年生は文化祭の最優秀クラス、5年生は昨年のSBPでメンターを得てプロジェクトを実行した生徒がプレゼンをします。