2015年9月20日

2015 文化祭①

Filed under: 行事 — 漆 @ 6:05 PM

文化祭が終了しました。今、後夜祭を終えて職員室に戻ってきたところです。

心配していた天候にも恵まれ、大きな怪我や事故もなく、ほっとしました。これも、長い期間をかけて準備をしてきた文化祭実行委員はじめ、縁の下の力持ちたちの貢献が大きかったと思います。

PTAバザー、後援会(お父さんの会が参加。お客様が「あの先生にしては元気な人たちは誰?」とつぶやいていました)も卒業生の芳葉会も盛況でした。生徒だけでなく、品川ファミリーみなさんの力で無事終えることができました。ありがとうございました。

暑い中、お越しくださったお客様、協力してくださったみなさま、心から感謝いたします。

今年、私が2日間の生徒達を見ていて成長を感じたのは「内省(リフレクション)力」がついてきていることです。高等部は起業体験で一日目の失敗を二日目に活かしていくのですが、中等部も一日目と二日目で大きく改善しているクラスがめだちました。

反省というとつい、悪いところだけを見がちですが、なぜうまくいったのかその要因にも注目し、次に活かしていく、また、失敗の中にもチャレンジの結果など、「よい失敗」もあるのでそれを区別していく。

中等部とクラブの表彰が行われました。かなりの接戦の学年もあり、僅差で賞には入らなかったクラスも多くありました。すべてのクラスがこうした振り返りをすることで今後に向けてさらに成長していってほしいです。

まずは中等部表彰について速報です。

審査員の講評を教頭が以下のように発表しました。

*文化祭講評・表彰

1年生

優秀賞  Bクラス「御殿山ぶらり旅」

最優秀賞 Dクラス「進め!港南調査兵団」

2年生

優秀賞  Bクラス「トイレの鈴子(すずこ)さん」

Dクラス「あなたは生きのびられるジシンありますか」

最優秀賞 Fクラス「直美ちゃんはMottainai Hero」

3年生

優秀賞  Aクラス「ド食(しょく)裁判開廷します。」

Eクラス「深イイmoviE」

最優秀賞 Bクラス「ARってなんだぁ~る?」

*最優秀賞の講評

1Dは、様々な企業を訪問してインタビューを行い、多くの情報を集め、考察や感想から地域の良さを伝えられるよい展示になっていました。クラスが時間をかけて活発に活動した結果を展示していることが伝わり、その点にも好感が持てました。レイアウトも非常にまとまっていて、見やすく工夫された展示になっていました。

2Fは、テーマからぶれずにとことんMottainaiを追及し、数ヶ月かけて集めた情報を多角的に考察すると同時に、すべてのブースでテーマを徹底的に意識して、それを前面に出す発表ができていました。また、再生可能なボードで紹介するなど、展示の素材までテーマと一致させたことで、クラスが発信したいことをより強く印象づけることに成功していました。実験や工場見学、インタビュー等、自分たちで実際に足を運び、体験して発表している点も、高く評価できます。

3Bは、最新の技術をわかりやすく説明するだけでなく、タブレットを使って来場者が体感できる展示方法を多用することで展示に変化と驚きを加え、この技術の持つ可能性等について、来場者が実感できる展示になっていました。特別講座で学んだ、複雑なこともシンプルな動画で説明できるsimpleshowをヒントに作成されたARの解説動画も、よくできていました。欲を言えば、最後のまとめの部分の考察で、もっと踏み込んだ提案をしてもよかったと思います。

なお、中等部の展示について、参考にしていただきたいポイントをお伝えしておきます。

テーマと自分たち自身とのつながりをどの程度意識し、それをどこまで展示に反映させられるか、そして、自分の身の回りにとどまらず、どこまで広く社会的な問題点にまで目を向けることができたかが大事です。そして、高等部の起業体験プログラムにつなげていくためには、発見した問題点を自分たちならどう解決していくのか、そこまで考えていってほしいと思います。

今年度も非常に多くの方が、みなさんの取材を受けてくださいました。文化祭という機会でなければ、お話を聞くことなどできなかったような方も含まれています。その貴重な体験を、展示にどれだけうまく活かして、お客様を含めた多くの方とシェアできるか、その点も大事なポイントです。そうすることで、ネットからかき集めたものではない、独自性の高い展示になります。

計画的な取り組みが大事です。特に7月、8月をどう使うかは、大きなポイントです。

担任の先生と振り返りをするときに、活かしてください。

 

« 前ページへ次ページへ »