2012/10/15 月曜日

コミュニケーション講座 つづき

カテゴリー: 保護者 — 漆 @ 18:18:28

今日はさわやかな秋晴れです。

昨日は小学生の模擬試験会場に学校をお貸ししていたので、私も学校選びのお話などスピーチをさせていただきました。日曜の朝も早くから親子で大変ですが、この期間は必ずお子さんの将来の糧になるはずです。

さて、コミュニケーション講座の続きです。(最後に保護者向けの私のスピーチの案内があります)

宇田川先生から、「この講座が終わったときどうなっていたいですか?」と参加者の方にペアになっていただき、参加目的を語り合ってもらいます。

相手の話を聞いた後、自分がどう聴いたかを伝え返します。ここでどよめきが。そう。自分が次に話す順番だと、つい、相手の話を聞きながら自分の話すことを考えてしまうんですよね。

次に、ミスコミュニケーションはなぜ起こるか?というレクチャー。

人が情報を頭の中で処理するときに優先して使う感覚には3タイプあるというお話。(これは私の本でも紹介しています)

お子さんと親御さんのタイプが違うと、それだけでミスコミュニケーションがおきがちです。

例えば、耳から入る言語情報で論理的に処理する親御さんのお子さんが、自分の身体の感覚に落としてから理解するタイプだと、親から見て「のろい、下を向いてる、ちゃんと聞いてるの?」とたたみかけたくなることがあります。

次にそうした情報を踏まえた上で、相手の話をじっくり聞く「聴き方」の実習。3つの技術を取り入れて聞いた場合と、話を無視して聞く場合の相手の感じを体感します。

(「まさか、子どもの話を無視したりはしませんよ」、という親御さん、「ねえねえ」と話しかけられて手を止めずに振り向かず、生返事で聞いていることはありませんか?)

その後、4人一組になって、宿題で書いてきた「お子さんが大切にしていること10個」の中から人のものについて、なぜ大切にしているのかを想像して話します。

自分の子どもの大切にしてることで自分が好ましく思ってないことを、他人から説明してもらうと、「そうか、子どもの気持ちはそうかもしれない」と客観的に受け取れることがあるのです。

ここら辺になってくると、話が盛り上がって会場が暑いくらいです。

最後に、今日、アシスタントで来てくださった、同じ講座を受けた経験のある先輩お母様から体験談。

「自分が変わったので、子どもに前のお母さん、今のお母さんと言われる」

「子どもにきついことを言われても、自分の受け取り変わった。それが大きな変化だった」

「自分の問題と子どもの問題を分けて考えられるようになった」

「子どもに合わせて話を聴けるようになったら、どんどん話をしてくれるようになった」

「子育てで今が一番楽しいと思えるようになった」等々。

親子だから言いにくい、親子だからぶつかってしまう。そういうことが多いと思います。

でも、親子が一緒にいられる時間は思うより長くないかもしれません。この当たり前の幸せな時間が、より充実した時間になるよう、

この日、学んだことを忘れずに思春期のお子さんとのコミュニケーションに活かしていただければ幸いです。

NLP研究所のHPに載った英語でのこの日の紹介です。中学生でも読めますね。

The seminar for the parents of Shinagawa Joshi Gakuin was held last Saturday. It was very successful, motivating the parents to practice effective communication skills. Ms. Urushi, the principal of Shinagawa Joshi Gakuin, thank you very much for making this happen.

*お父さんの会の案内が、本日配られました。11月24日(土)15:00~ 今回は私もお話をする予定です。

*また、同じ日の11時からは3年生の保護者の方向けに私の講演があります。(お子さんとのコミュニケーションの話。卒業生も呼びます)

*10月27日には2年生の保護者の方向けの活け花教室、また5年生の保護者の方向けに私の講演会があります。 (これは新しい話を準備中)

 

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