コミュニケーション講座 「目標と願望の違い」
先週の土曜に、1年生の保護者行事として親子のコミュニケーション講座を開催しました。 NLP研究所の宇田川昌子先生をお招きし、私とコラボで行ないました。 |
まずは、私から、お子さんが親御さんのどんな言葉でやる気になったりやる気をくじかれたりしているかの実例をお話。
会場からはため息と笑いが。(きっと、家で同じことを言ってるんですね)
その後に、子どもの自立について話しました。
子どもが小さいうちは、安全のため、「○○してはダメよ」「△△しなさい」と禁止、命令の言葉を使って育てる必要があります。しかし、これをずっと続けていくと、お子さんの自立を妨げてしまうこともあります。
なかなか前に一歩踏み出せない人の話を聴いていくと、長く親に言われつづけた禁止の言葉が潜在意識に残っていて、自分を止める声になっていたということがありました。
では、どうしたらいいか?
中高生になったら、少しずつお子さんを手放していきます。「あなたはどうしたい?」という会話を多くし、選択をさせる。そして、その「責任を生きられる人」に育てていきます。
「3歳児神話」ということばがあります。物心つく3歳までのしつけ、教育が大切というものですが、中高時代の12歳から18歳までの間も同じくらい大切な時期です。精神的に親の価値観から離れ、一人の人間としての人格が形成される時期だからです。
私の知人に、ずっと「親のいい子」を演じ続け、国立大学に入り、アイビーリーグの大学へ留学し、その時点で我慢の限界がきて学校をやめてしまったという人がいます。
後で振り返ると、学歴が中断したことでのマイナスは大きかったけれど、あの時点で自立できてよかった。あれがぎりぎりのタイミングだったと言っていました。
子どもを自立させるためには、親が自立しなければなりません。子どもに依存されることに無意識に依存している人が少なくないからです。
そこで、自分の子育て目標というものをたててみます。
多くの方は、「子どもに思いやりのある子になってほしい」「もっと自分から勉強してほしい」と「○○してほしい」という目標になりがちです。しかし、これは「願望」で「目標」ではないので、自分でかなえることができません。「ほしい」を「たい」に変える必要があるのです。
例えば、「子どもを思いやりのある子に育てるために私は○○したい」というのが目標です。その目標を明確に設定するのが、そこに近づくはじめの一歩です。
そこまで話したところで、宇田川先生にバトンタッチ。
続きは明日。