⑦教科イチ押し見学会(東京ジャーミイ・トルコ文化センター)
このところの暖かさで自宅の庭の桜も開花しました。まだ、寒い日もあるようで、社会状況的にも、健康には気をつけたいです。
さて、教科イチオシのつづきです。私は、サウジアラビアの女子教育の視察にいったことがありますが、その際、敬虔なイスラム教徒の方々と交流し、人知を越えた力を敬う心、家族を大切にする文化など、日本文化との共通点も多く感じ、これからのグローバル社会に生きる生徒は、コミュニケーションにおいて、予見を持たずに人と接し、自分の頭で判断していくことが必要だと痛感しました。
さて、引率の中澤から報告です。
先日、中学1年生の総合学習日に「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」に行って参りました。
ここは代々木上原にある、「日本最大のモスク(イスラム教の礼拝堂)」で、多くのムスリム(イスラム教徒)が訪れる施設です。「ジャーミイ」とはアラビア語で「人の集まる場所」と意味します。
施設見学の様子です。
施設の方が、東京ジャーミイが造られた経緯や、イスラム教について説明してくださいました。
モスク内はステンドグラスなどで綺麗に装飾されており、生徒達も魅了されていました。
ムスリムの女性はスカーフなどで髪の毛や肌の露出を控えなければいけませんし、礼拝堂は神聖な場所ですので私たちもスカーフを身にまといました。
ムスリムは1日5回の礼拝をすることが義務づけられており、実際の礼拝を見学することもできました。
イスラム教については、社会の授業内で一通り学習しましたが、イメージできなかったり、偏見を持っていた生徒が多くを占めていました。ですが、実際にイスラム圏に足を踏み入れ、文化に触れることによって、多くの生徒がイスラム教に対する偏見やイメージが変わったと言っておりました。
イスラム教はキリスト教に次いで多くの人口を有しており、世界の人口の約2割を占めていますので、遠い世界の宗教ではありません。
来年、東京オリンピックが開催されることもあり、連日多くの訪日者がいます。その中には様々な宗教を信仰している人達から構成され、文化・風習も様々です。多文化共生が求められている今日において、とても良い機会になったのではないかと思います。イスラム教以外の宗教についても、深く学んでもらいたいな、とも思います。
*毎年、特別講座として行っている、品川区議のみなさんとの地域課題解決の意見交換会の様子が区議会だよりにアップされました。品川区議会だより279号(2020年2月6日発行)