大学出張授業③【東京女子大学現代教養学部国際英語学科国際英語専攻】
大学出張授業のつづきです。担当の中川より以下報告です。
本日、東京女子大学現代教養学部国際英語学科国際英語専攻の野村 恵造先生にお越しいただき、
「English or Englishes?」というテーマで授業をしていただきました。 今回の授業の趣旨は、現在世界中で話されている英語はもはや英米
人だけのものではなく、 多様な英語が存在しているというものです。
授業の冒頭で野村先生から「世界で一番話者が多いのはどの言語でしょう?」と質問がされました。
生徒からは「中国語」や「英語」という声があがりましたが、野村先生から「Broken Englishです。」という答えを聞くと、生徒は大変驚いた様 子でした。
「Broken English」というのは非ネイティブが話すいわゆる「カタコト英語」のことで、今この「Broken English」の話者が英語ネイティブ話者より多く、年々増加 しているとのことです。
また、英語を母語として話す国の中でも、英語の発音の仕方が労働階級や地域によって異なる国があります。
例えばイギリスはその傾向が顕著で、野村先生は「garage」という単語でも階級によって3通りの発音の仕方があるとお話しさ れておりました。 以下、生徒からの一部コメントを掲載します。
・英語の歴史なども教えていただいて、面白かったです。ただ、英
語を勉強するだけではなく、何か目標に向かって勉強しようと思い ました。
・外国人の友達と話す時に聞く発音と自分で発音するとき、私が外国で学んだ英語と日本の学校で学習する英語に違いがあり違和感が ずっとありましたが、それが階級や地域差または色んな形の英語が あるからだと知って驚きました。
・オーストラリアに留学に行った際、インドネシアから来たホストファミリーの言葉が一部聞き取れなかったことがあったので、 今日の話を聞いて、より深く知りたいと思えました。 世界には色々な形の英語があるという事実に興味を持った生徒が多
く見受けられました。
大学で実際に研究してみたいという感想もあり、非常に勉強になったようです。
野村先生、本日は貴重なお話をしていただきありがとうございました。