2016年7月4日

被災地の復興

Filed under: その他 — 漆 @ 9:50 AM

今日から期末テストが始まりました。真夏のような気温になってきましたが、夏休みまであと一息です。

昨日私は、宮城県の七ヶ浜で行われた復興トライアスロンレースに参加してきました。歴史のあるレースでしたが、震災で数百人の方が津波にさらわれ、実行委員長の奥様も帰らぬ人となりました。震災の一年後、悲しみと困難を乗り越え、地元の方が力を合わせて復活しました。

私たちも何かできることをしたいと、仲間を集め、復活した年から毎年、地元多賀城高校の陸上部の部員とリレーを組んで参加しています。

震災の翌年は、丘の上に船が乗り上げていたり、船の中で生活をしている方がいらしたりと津波の爪痕が大きく残されていました。建物が流されて区画だけになっている地域を走り、仮設住宅から応援していただいたときは、涙が出ました。

毎年、少しずつ新しい家が建つ一方、区画が空いたままになっているところもあり、整備途上の道もあります。開始前、海にむかい、全員で黙祷をしました。数百人が犠牲になった浜で、自分の住む東京との温度差を感じました。同じ日本の中で絶えず、情報を行き来させ、心を一つにしていかなければとあらためて思いました。

チームを組んだ多賀城のゼッケンをつけて走る高校生が、大人をごぼう抜きにしていくのを見て、沿道の皆さんが、多賀城、多賀城!と大声で応援してくれました。ゴールした子供達は口々に楽しかった!気持ちよかった!と言っていました。

スポーツキャスターの古田敦也さん、アテネオリンピック自転車代表の竹谷賢二さん(NHK、BS チャリダーのレギュラー)、NPOトイボックス代表白井智子さん(最後まで頑張った姿に感動)も参加してくれて、5チームで参加、リレーの優勝チームも出ました!

レース後は大人と高校生が混じって食事をし話しました。震災後、東大病院を辞めて宮城県で在宅診療所を運営している田上裕輔さんも奥様と駆けつけてくれました。SBPでもお話いただきました。

この日で部活を引退する3年生は将来の夢を語ってくれました。大変な体験をし、困難な状況にあるからこそ、地元に社会に貢献したいというビジョンが明確なのだと思います。本校の生徒に足りないものも感じ、中高生世代が横につながることの必要性も感じました。これは、11月に実施するG1カレッジやSBP学生の部に活かしていきたいです。

多賀城の高校生たちの活動費をサポートするため、クラウドファンディングを行いました。レース前には目標金額に届いておらず、お父さんの会のFacebookにあげてもらったところ、次々と支援が集まり、なんとレース開始前に目標を達成しました。ありがとうございます!

2016_07_03_13_18_36 レース開始前。ちょっと緊張気味・・・。
2016_07_03_13_44_35  レース後、優勝チームも出て盛り上がりました。

*お父さんの会でチャリティーランイベントに参加するそうです。足の速いお母さんも募集とのこと。参加希望の方はお父さんの会へ。今年もフルマラソン3時間のお父さんが入ったとのこと。駅伝が楽しみです。

日時 :10月16日(日)10時45分スタート
場所 :日産スタジアム
http://www.goguidedogs.info/

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