特別講座「世界をフィールドにするシゴトへの誘い」・外部講座お知らせ
今日は七夕。いろいろな願いがあるのね。@西棟3階 |
先日、フランス語科に通っている卒業生が進路選択のきっかけは?と聞いたら、「二つのターニングポイントがありました。一つは、部活にフランス人の留学生が入ってきて話をするうちにもっとこの国の文化を学びたいと思ったこと。もう一つは教科イチオシ見学会で外務省に行き、職員の方々とお話し、将来、国際機関で働きたいと思ったこと。国際機関の公用語はフランス語が多いので。」と言っていました。中高の感受性が豊かなときに、様々な機会を設け、未来につながるスイッチが入るような環境を提供していきたいです。
今日は試験最終日。放課後は、世界で活躍する日本人の一人、ミシュランの星をフランス人以外で最年少でとった松嶋啓介シェフに特別講座をしていただく予定です。
さて、先日も、世界を視野に仕事を考える特別講座を行いました。担当の土田より報告です。
23日放課後、国際協力機構(JICA)様にご協力いただき、特別講座「世界をフィールドにするシゴトへの誘いー“当たり前”再考とともにー」を開催しました。
青年海外協力隊で日本語教師としてアジアやアフリカ、オセアニアの小さな島で活躍なさってきた講師の方にご経験を踏まえて、ご講演いただきました。
応募者63名中1年生の応募が3分の1を占め、盛況な会となりました。
「アフリカに行ったことがある人はいますか?」
と尋ねられたとき、1年生の生徒が一名、家族旅行で南アフリカ共和国に行ったことがあると答えていました。また、世界に196カ国あるうち、援助対象の国が60カ国に満たないことを受け、その理由を考えたときに、
「援助対象の途上国そのものの数が減っているから。」「ISなどで危険な地域が増えて行けなくなっているから。」
と立派な回答が中等部の生徒からあがりました!最も盛り上がったのは、講師の方がトンガの学校で経験したカンニングの話です。私たちが捉えているカンニングとは違うということで、様々な予想が出ますがいずれもハズレます。
「トンガのカンニングは、勉強のできる子が分からない子にテスト中に答えを見せてあげることだったんです!」
とおっしゃると、自分たちの価値観や予想とまた違う解答に驚きの声があがりました。そこから
「カンニング1つとっても、自分がなんて心が狭いんだろうと感じました。」
とお聞きし、物質的な豊かさではなく、心の豊かさの重要性に気づかされます。また、やせている女性は「旦那さんが食べさせてあげられないくらい家が貧しいことを表す」ものであり、結婚1ヶ月前、やせている花嫁さんは家にこもってたくさん食べるということも知りました。
美の価値観も全くことなることに新しい発見があったようです。
様々な文化の違いに触れる機会をいただき、「当たり前」の感覚が徐々に変化していくような時間でした。回収したコメントペーパーでも「当たり前を人に押しつけない」ことの大切さを学んだという声が多かったです。講義が終わってからも個別の質問や相談に並ぶ子たちもいました。
*イチオシ見学会やSBPで生徒がお世話になっている外務省のみなさんのお仕事が「日本と世界をつなぐ仕事」に掲載されています。これも是非、参考に。
*第10回全日本高校模擬国連大会開催のお知らせ。
■テーマ :「サイバー空間」
■スケジュール:7月1日(金) 募集要項・選考課題公開
9月上旬 応募締切
11月12日 (土) ~13日 (日) 大会本番 詳細はHPへ
*8月30日、日本科学未来館で10代のプレゼンコンテストがあります。日頃の研究や活動などを3分の動画にして手軽に応募できます。
*こちらは、大人向け。ハーバード大学の交渉学の大家、ダニエルシャピロ氏が来日し、講演およびセミナーを行います。慶応大学で行われるワークショップにご興味のある品川ファミリーの方、割引がありますので、事務所福嶋までご連絡ください。