2014/8/15 金曜日

5:大学出張授業(成蹊大学経済学部)

カテゴリー: 授業・学習・進学 — 漆 @ 16:00:39

今日は終戦の日です。
当時を経験した卒業生から在校生が話を聞く授業をしたことがあります。

工場に動員されて勉強どころでなかったこと、疎開先で毎日線路を見つめ、いつか品川に帰る日を思い描いて耐えたこと、空襲で友達を失ったこと‥‥。

戦前から一節も変わることなく歌い継がれてきた、与謝野晶子作詞の校歌には「我ら平和の使い」という言葉があります。

私たちは、先人のおかげで今があることを忘れず、次の時代につないで行く役割を果たしていかなくてはならないと、今日、あらためて強く思いました。

さて、大学出張授業、成蹊大学経済学部を担当の岩崎からご報告します。

成蹊大学経済学部 山上浩明先生 
テーマ「経済学ではこう考える」

最初に、社会科学・人文科学・自然科学といった分野の中で、“経済学”がどのように位置づけられているのかを教えていただきました。その上で実際に経済学が対象とする分野は広いということを具体的な学問領域を挙げて説明してくださいました。一言で“経済学”といっても、分野によっては農学や心理学といった別の分野と絡んでいます。大学によっては農学部で農業経済学を学ぶところもあるそうです。

経済学は人の集団を対象としており、経済学の関心は「人が物を選ぶ」ところだそうです。個人の選択行動の例では、ジュースを買うという行為が挙げられました。ジュースを買うことで喉が潤うといったプラス面を経済学では「便益」といいます。対照的に、ジュースを買う際にはお金を払わなければならず、「費用」がかかります。このジュースを買うという購買行動も、便益>費用であるから成り立つ行動です。ある行動について、便益>費用ならばその行動をおこない、人の行動の要因となることを「インセンティブ」と表現します。

実際に経済学ではどのように考えられるのか、「消費」、「教育」、「モチベーション」というテーマについて解説してくださいました。具体例がどれも身近だったので、とてもイメージしやすかったと思います。何気なく使っていた自動販売機も、今日から少し意識して使うようになりそうです。

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