朝の車内で、夕方の駅で
体育祭が近づき、生徒の登校が早くなっています。朝練をしようと同じ電車にまとまってしまい、なおかつテンションが上がっているようで、車内マナーについて苦情のお電話をいただきました。 今日のHRで各担任から話をすることになっていますが、生徒のみなさんは次の2つに協力してください。
・先頭車両にまとまらないよう周りを見て、後ろの車両にも分散して乗車する。
・おしゃべりを慎む。(品川~北品川の乗車時間は一分ほどです。その間は我慢)
自分のことだけを考えれば、「降車駅の出口に近いところに乗りたい」「友達と会ったら話したい」となるのでしょうが、同じ電車に乗る方々の気持ちを想像してみてください。
これから仕事へ向かう朝、心静かに過ごしたい車内に、同じ制服を着た若い子が大勢乗ってきて、
出口をふさぐ、ワイワイガヤガヤ騒ぐ(人数が多ければ普通の声でも大きな音になるのです。まして女子中高生の声は高い)、注意しても聞かない(話に夢中で聞こえなかったとしても無視したことになるのです)
その日一日のスタートがどんなものになるでしょうか?いつか自分が社会人になって通勤する日を想像し、周りの方の立場に立って行動しましょう。
特に上級生は下級生にも目を配って声をかけあってください。
さらに同じ日の夕方、下校時には乗車待ちの列に割り込んだ生徒がいたとのお電話も。悪気がなくても集団になると周りが見えずに迷惑をかけてしまうというのに、こうした「悪気のある」話を聞くとがっくりきます。
たった一人の行動がみんなに迷惑をかけてしまうのです。
私は、自分の目で見たこと以外はそのままうけとらないようにしていますが、今年度初めての苦情電話が同じ日に2件という縁も大切にしたいので、そのまま伝えます。
公共のマナーには、学校付近で集団になったとき特に注意が必要なものもあります。本校は駅から至近距離にあり、短い通学路に生徒が集中するため、安全管理上も朝は教員が学校前の信号に立って注意を促すようにしています。
一方、一人になったときのマナーは、小さい頃からの躾けによるところが大きいです。「電車は降りる人が先」などということを知らなかったという子もいます。 社会人になる前の、いわばトレーニング期間の今、ご家庭でも習慣になるまで繰り返しご指導をお願いします。
生徒のみなさん、大人になると面と向かって注意してくれる人はいなくなります。叱ってくれる人こそ自分の成長にとって大切な人です。知らずにやったこと、うっかりやったことでも注意してくれた方には「ありがとうございます」の言える人でいてください。
未来の社会を支える品女生には、一日も早く「周りに迷惑をかけない」から卒業し、「周りに貢献する」人であってほしいと願います。