2014/8/11 月曜日

1:大学出張授業(電気通信大学情報理工学部知能機械工学科)

カテゴリー: 授業・学習・進学 — 漆 @ 16:00:11

一学期に4・5年生向けに行いました大学出張の様子をシリーズでお伝えします。
「電気通信大学情報理工学部知能機械工学科」を担当の乃込からご報告します。

電気通信大学 情報理工学部知能機械工学科 長井隆行教授

テーマ:人間のような知能をもったロボットは作れるか?

①人のような知能をもったロボットとして最近話題になったロボット PePPer
・思いやりの機能を大切に考えるロボット
・鏡を見て自分を認識できるロボット 

②家庭用ロボットの最前線
・洗濯や料理(ホットケーキ・卵焼きなど)ができるロボット 

③ロボットの言葉の学習
・ロボットは環境を認識して適切な行動をする
・ときには言葉による命令を実行できる
・会話や経験を通じて言葉の意味を理解させる 

④理解の定義
・経験を分類してその分類を通して観測できない事実や未来を予測すること
・いかに「見えないものをみるか」がこの世界を生き抜く上で非常に重要である
・ロボットに言葉の意味を理解させるためには経験させて学習させることが大事である

⑤汎用人工知能(AGI)
・2029年→人工知能が人間と同等の知識をもつようになる
・2045年→全人類の能力をこえる人工知能ができる                             のではないかと予想されている

⑥ロボットが人間のような知識を持つために必要なこと
・経験の分類を予測すること
・反射行動
・まねをする(共感)→経験するための道しるべ
・アフォーダンス→未知の環境で経験するための仕組み

⑦まとめ
・人工知能は1960、1990、現在2014再び全盛期を迎えている。
・人工知能は人間の赤ちゃんと同様に人間と会話したり行動を見たりして言葉を覚えていきます。ロボットもこうした人間と同じような方法、繰り返しの語りかけで言葉を覚える。
・未来のロボットと人間の関係は仲良くお友達のような関係が望ましいのではないか(ドラえもんとのび太のような関係)
・いろいろなことを経験していくことによって人間もロボットも知能が発達していく
・将来的に人間の頭脳や経験をコピーできる機能ができ、その頭脳を搭載したロボットができ、肉体は亡くなっても人間が永遠に存在できる日がやってくるのではないかと予想される

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