明日は創立を記念する日
昨夜の雨がうそのように、今朝は穏やかな日差しがさしていました。
明日は、本校の創立を記念する日で学校はお休みです。
朝のHRでは、私が古い卒業アルバムからピックアップした写真を全校テレビ放送で見せながら、本校の89年の歴史を教職員、生徒全員で振り返りました。
品川女子学院は、1925年、女性参政権もない時代に、創立者 漆 雅子が「いつか女性が家庭の中だけでなく社会に出て働く日が来る。その日のために、社会で必要とされる力を持った女性を育てたい」という志で設立した学校です。
そして、「手に職をつける」ためのサークル活動から始まったこの女性の集いが学校のなったのは、関東大震災でのボランティア活動がきっかけでした。今とは比べものにならないくらい弱い立場にあった女性達が、希望を失わず、前に向かって一歩を踏み出し、チームとなって周りの人を巻き込んでいった、それがこの学校の成り立ちです。
人口の減少するこれからの日本社会は、このときとはまた別の形でゆっくりと危機を迎える時代に入ります。それを食い止め、支えるのが未だ活用されていない女性の力なのです。
今年度から本校が指定されたスーパー・グローバル・ハイスクールに申請した研究テーマは、「学校と社会が連携し、『起業マインド』を持つ女性リーダーを育成する研究」です。
現代の品女生も、89年前の先輩達がそうだったように、社会の問題を発見し、その解決に向かって一歩踏み出す、アントレプレナーシップを持った女性に育っていってほしいです。
さらに、これから社会に出る人たちには国際的な問題にも視野を広げ、多様な価値観を持つ異文化圏の人々と協働し、問題をを解決する志を持つことが期待されます。
そこで本日、在校生に、世界で活躍している卒業生にインタビューした冊子、『白バラ世界で咲く!』を配布しました。在校中のどんなことが今につながったのか、ロールモデルになるような卒業生達の話です。生徒の未来の仕事の場は、この先輩達のようにますますグローバルに広がっていくでしょう。わかりやすく楽しい漫画にしましたので、ご家族のみなさまも是非、ご覧ください。 |
また、学校後援会から記念のお菓子をいただきました。文化祭や特別授業でお世話になった孝庵(きょうあん)さんが、品女のシンボルフラワー「薔薇」をイメージしたオリジナルの焼き菓子を作ってくださいました。
薔薇のクッキーと薔薇のマドレーヌ、リーフパイです。 生徒には「お家に持って帰り、ご家族にもお見せするように」と、担任が伝えたはずですが、胃袋に消滅してしまった場合に備えて、目でお楽しみください。 |