2014/5/27 火曜日

試験前にやる気にならないときは・・・

カテゴリー: 未分類 — 漆 @ 20:05:39

金曜から今年度最初の定期テスト。1年生にとって人生初の、です。2週間前から計画的にやっているという人もいれば、思うように進まないという人もいるでしょう。

勉強しなくてはならないと思うと、メールをしたくなる、テレビを見たくなる・・・。

そしてつい、「明日からでいいや」となる。なぜ?

「しなくてはならない行動」を「ライバル行動」が邪魔をするのです。

女の子の未来が輝く子育て』に詳しく書きましたが、行動科学的に言うと、しなくてはならない行動には「すぐに成果がでない」「習慣化するのに努力がいる」といった大きなハードルがあるのに対し、ライバル行動は「すぐ快感、メリットという成果が得られる」「努力がいらない」とハードルが低いので、ついそちらに流れがちになるのです。

誘惑に負けない根性をつける!と決心しても、性格はなかなか変わりません。

そこで、どうするか?です。

まず、「行動」に着目し、その前後をチェックします。

例えば、「クーラーをつける」という行動の場合、その前に「暑い」と感じ、その後に「涼しくて気持ちいい」と感じているはず。

「勉強」だったら、

どういう場面でしているか?どんな場所で?勉強の前には何をしていることが多いか?やる気にならないときはその前に何が起きているか?

どんなライバル行動があるか?その前後には何が起きているか?

こんなことをチェックした上で、「しなくてはならない行動」の前後の条件を整備していきます。

例えば、

①「事前補助」を作ってハードルを低くする。
朝、勉強しようと決めたらすぐ始められるように夜、机の上に教材を用意してその場所を開いておく。

②行動の直後にご褒美を用意して動機付けする。
勉強が終わった後に好きな音楽を聴いて甘いものを食べるとか、試験の後に楽しいイベントを作っておくとか。

③ライバル行動が起きる条件を事前に取り除く。
昨日のイベントで、「勉強部屋には携帯を持って入らないと決めている」と言った子がいましたが、これが正解。好きなテレビは録画して試験のあとに見ることにすれば、ご褒美効果も。

④目標のたてかたを工夫する。
・小分けにする(目標が大きすぎるとやる前に嫌になることも。とりあえず、小さな一歩で成功体験)
・人に伝える(人の力を使う。プレッシャーにもサポートにもなります)
・表を作ってチェックする(終わったところを塗りつぶせば、達成感)

これは「行動科学」の話でした。もっと詳しく知りたい人は、図書室の石田淳さんの本を読んでみて。

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