世界をこころに 卒業生からの近況報告
先日、卒業後、渡米して勉強していた卒業生が訪ねてきて、ニューヨーク私立大学(NYU)に合格したと担任に報告がありました。大学世界ランキングが40位前後、全米屈指のロースクールやビジネススクールがあり、教員卒業生からノーベル賞受賞者を20人も出しているような大学だそうです。
「品女の後輩に道をつけるためにも頑張る」とお母さんに話していたそうですが、帰国子女でもなく、夢に向かってひたすら努力し道を切り開いていった精神力には頭が下がります。
在学中、部活や行事に熱心に取り組み、マルチタスクを回してリーダーシップを発揮した、その積み重ねが活きたのではと思います。
これからはますます卒業後の活躍の場が世界に広がって行く時代です。本校では、在学中に姉妹校、提携校に留学する制度がありますが、今年から東京都私学財団による海外留学推進助成金に加え、本校独自の留学奨励金の制度を発足させ、世界に羽ばたく生徒を支援することにしました。(4年生以下にプリントを配布しました)
最近、28歳の卒業生からこんな手紙も来ました。(了解をとって後輩にシェアします)
ご無沙汰しております。変わらず、お元気でいらっしゃいますか。曇りが多いロンドンも夏時間になり、とても過ごし易くなりました。31日のホームカミングデー、私の代なので旧友や先生方にお会いできるのをとても楽しみにしていたのですが、、仕事の関係で帰国が難しくなりご連絡しました。漫画の取材(創立記念日に生徒に配った海外で活躍中する卒業生のインタビュー『白ばら世界で咲く』のこと)もありがとうございました!自分を振り返るいい機会となり、私の方がとても元気をもらいました。同窓会に行けない事もあり、グローバル教育に賛同する卒業生として、ここで少し私の近況をお伝えさせてください。実は、先月大学院に合格し、この9月から修士号をとる事になりました!City University LondonのInternational Journalismというコースです。英国で最大のメディア教育機関で、欧米メディア各社と研究をしています。海外でフリーで頑張ってもうすぐ1年。悩みながらも少しずつ成長してきた実感はあります。しかし、「グローバルで活躍したい!」と夢みても半年以内に日本に帰っていく人も沢山みてきました。その理由は沢山ありますが、一つ言えるとしたらやっぱり教育の基盤が十分でなかったからだと思います。日本で関わる外国人って私たちに分かり易い表現や価値観で話していたんだと改めて気づきました。取材でもそうでした。そんな私も他人事ではありません。正直、難しい会議についていけずチャンスを逃す事もしょっちゅうです。なので、30歳前にはこの壁を越え、自分が納得する国際的なメディア人になりたいと思っています。駐在をのぞけば、メディア業界はまだまだドメスティックなので、いつか自分の経験をアジアに還元し、もっと沢山の後輩が海外を「体験」するのではなく、本当の意味で国際的に活躍できるように、まずは私自身が頑張ろうと思います!海外が身近になった今、どんどん海外体験している学生って増えましたよね。ロンドンでも、私が留学した時よりもずっと増えています。それもあって、以前私が取材した時もそうでしたが、日系の大手企業の採用では、「海外に行ってきた」というだけで評価される時代は終わり、どこまで勉強したのか、など、採用では厳しく評価しているようです。これからそんな傾向がどんどん増えると思います。とりあえず、私自身が頑張らなくちゃです。9月からは仕事をほぼセーブして、勉強に集中してパワーアップしてきます。(あと、全然関係ないのですが、女性目線で一つ。こちらでは履歴書に性別や年齢を書かないので、学歴や職歴がしっかりしていれば、女性は出産後や家族の転勤の後、でもいつでも社会復帰でき、実際そうしている人が多い環境は恵まれてるな〜って思いました。)お忙しい中、私の近況を読んでくださってありがとうございました。
次の帰国時には必ずご連絡させてください。お会いできれば嬉しいです!
明日は自宅学習日です。
*私自身も最新の世界の情報を生徒へ提供できるよう、7月13日に行われる「国際女性ビジネス会議」というイベントに登壇します。品川ファミリーの方々には優待のご紹介ができますので、参加希望の方は、5月29日までに事務所の荒川宛にご連絡ください。