2014/5/17 土曜日

幸せな人生と意味ある人生の違い②

カテゴリー: 未分類 — 漆 @ 18:27:32

昨日の昼休みの写真。ベランダは薔薇が満開。季候がいいので、屋上に出てお弁当を食べています。

そして、5時間目に校内を回ったら、英語なのになぜか全員でこめかみをグリグリしているクラスが!

お腹いっぱいの昼食後、気持ちいい初夏の風が入ってくる教室で、睡魔退散のお祓い中だったようです。

今日は、3年生の授業参観と3,4年の保護者会がありました。保健の授業で脈拍をはかる実習をしたら、親ごさんも、後ろで一緒にやっていたそうです。

昨日紹介した「Happinessと meaningfulnessの違いに関する研究」を送ってくれた友人が日本語訳もしてくれました。

スタンフォード大学の調査プロジェクトが、幸せな人生と意味ある人生の違いを探った。二つは似ているが、劇的な違いがある。意味の力を過小評価してはならない。人生の意味を追い求めていくことが、私たちを人間たらしめている。 

スタンフォード大学ビジネススクール、社会心理学者のジェニファー・アーカーは、ポジティブ心理学ジャーナルに掲載された研究論文で、人々がどのように人生を過ごし、何を経験するかについての答えについて言及した。

「幸せは、takeに関連があり、意味ある人生はgiveに関連していました」 

アーカー博士は、397人の人を1か月にわたって調査し、彼らが自分の人生を意味あるものと思うか幸せと思うか、また彼らの選択、信念、価値観について調べた。

意味ある人生と幸せの違いを決定づける5つのキーが見出された。

◆欲する物を得ること
欲望を満足させることは、幸せの確かな源泉である一方で、意味には全く関係がなかった。例えば、健康な人々は病気の人より幸せだが、病気の人々の人生が意味を欠いているわけではなかった。

◆過去、現在、未来
幸せは現在に関わり、意味は過去、現在、未来に関わる。未来や過去について考えて過ごすと、より意味ある人生となり、幸せのレベルは低くなる。

◆社会生活
まわりとのつながりは、意味ある人生にとっても幸せにとっても重要である。しかし、関係の質が違う。家族のような深いつながりは人生の意味を深める。友達との時間は幸せを高める可能性があるが、意味への関連はわずかだった。大切な人との時間は問題や困難について話し合うことを含み、友人との時間は責任を負わずに、単純に良い気分を育む。

◆奮闘とストレス
意味ある人生は、多くのネガティブな出来事や問題と遭遇し、結果として幸せでないこともある。子供を育てることは、楽しみでもあるが、ストレスでもある。それは意味ある人生であり、そして常に幸せとは限らない人生だ。リタイアや仕事のプレッシャーがないなど、ストレスがないことは、人を幸せにするが、人生の意味を低下させる。

◆アイデンティティ
幸せが欲しい物を得ることだとすると、意味ある人生は自分を表現し、確認していくことだ。意味ある人生は、人生と社会のより大きな文脈で、自身の価値と目的につながっている。

私はこれを読み、自分の中に「人生は幸せでなくてはならない」という思い込みがあったことに気づきました。そして、必ずしも幸せでなくてもいいんだと思ったとたん、なんだかホッとしてしまいました。今は、それも幸せと呼べるんじゃないかな~と思っています。

生徒達も日々、自分の勉強だけでなく、部活に行事に人のために仕事をしています。なんで自分ばかり?とつらくなることもあると思います。そして、品女でそういう6年間を過ごして社会に出れば、使命感を持って何かの役割を担うことも多いはず。そんなとき、この話が何かのヒントになればうれしいです。

*7万部が書籍で販売され、中国語、韓国語にも翻訳された『女の子が幸せになる子育て』の電子版が本日、発売開始になりました。