2013/1/25 金曜日

⑧教科イチ押し見学会(神奈川近代文学館)

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,受験生 — 漆 @ 11:00:59

今日は合唱祭。午前中、最後の練習をした生徒達は会場へ移動して行きます。思い出に残る一日になるでしょう。

さて、教科イチ押し見学会の続きです。引率の工藤からの報告です。

神奈川近代文学館は港の見える丘公園の中にあり、洋館が建ち並ぶ街並やローズガーデンを通り抜けると、すてきな円形の展示室が見えてきます。
冬の寒さにも負けず、美しい薔薇がたくさん咲いており、生徒たちは文学ばかりでなく薔薇も楽しんで、帰り道はわざわざ園内を遠回りして歩いていました。

 さて、館内に入ると、まず会議室で館内を案内するビデオを観て、学芸員の方からご説明をいただきました。

生徒たちも質問を考えてきており、次々に手が挙がって色々な質問に答えていただきました。
学芸員の方が高校時代にはどのような本を好んで読んでいたか、近代文学者たちの共通点はなにか、坂口安吾の『堕落論』を読んでどう思ったか、直木賞と芥川賞の違いはなにか、なぜ川端康成はノーベル文学賞が受賞できたのか、などなど。

気がつけば30分が経過しており、その後、館内にある展示を各自自由に観て回りました。
北原白秋の写真を見て、想像とだいぶ違ったと驚いていたり、夏目漱石の「漱石山房コーナー」に思いを馳せていたり、村上龍の直筆を初めてみて「カワイイ!」と叫んでいたり、芥川龍之介の肉筆を間近で見るのにガラスにおでこをぶつけていたり、人によって感動のポイントは違ったようですが、それぞれが新しい発見をして楽しんでいました。

展示物に関するクイズ形式のワークシートを全て埋めて集合した生徒たちに、学芸員の方がさらなるエピソードなどを踏まえながら答え合わせをして下さいました。

実は、昨年のこの会で、答え合わせを急遽学芸員の方にしていただいたことが生徒たちに大変好評だったので、今回もお願いしたところ、昨年と同じ学芸員の方が担当して下さり、普通では知り得ないとても貴重な知識をたくさん披露していただきました。

展示室内は写真撮影不可でしたので、ぜひ今回参加できなかった生徒の皆さんも自分の足で文学館を訪れてほしいと思います。

2時間では見たりず、解散後に展示室へ戻っていった高校生もいました。
来年4月からはタブレット端末を活用した展示なども始まるそうで、こちらも楽しみです。