漢検・ベストセラー作家の講演・ ⑮教科イチオシ【東京外国語大学】
今日の放課後は中等部全クラスで、漢字検定が実施されます。
私も国語の先生なのに、パソコンで原稿を打つようになってからだんだん漢字が出てこなくなってきました。(歳のせい?)勉強し直さなきゃ。
お知らせです。
国際支援団体・JEN主宰、ベストセラー著者たちによる講演&パネルディスカッションがあります。本日各クラスで担任から案内し、チラシを教室に掲示しました。
JEN事務局長の木山さんには本校で特別講座をしていただいたこともあり、私自身、趣旨に賛同し、本の印税を寄付しています。高校生以下は参加無料にしていただきました。有意義な時間になると思いますので興味のある人は是非参加してみてください。もちろん、大人の方も。
*2月7日の19時~ なかのZERO大ホール
*講演者・パネラー
勝間和代・木山啓子・酒井穣・竹川美奈子・久垣啓一・山口一男・山田昌弘
発行部数10万部以上の作家が集まり、著書の印税20%をJENに寄付する「Chabo!」というプロジェクトに参加している方々です。
申しこみ方法等の詳細:第2回 Chabo!著者と読者の集い
さて、教科イチ押し、担当瀬戸口からの報告です。
13名の生徒を連れて東京外国語大学へ行って参りました。参加したのは高校1年生と2年生です。
大学はそろそろ冬休みに入ろうかという時期です。そのせいか人が少なかったように感じました。
今回の教科イチ押しでは特別に、実際の講義を見せてもらうことができました。
東京外国語大学での教科イチ押し企画が始まって初めてのことです。聴講した講義は「通訳論」。通訳者として有名な鶴田千佳子教授がこころよく聴講を許可してくださいました。
生徒たちは緊張した面持ちで大学生と一緒に席に着きました。まず最初に「quick response」の練習。スクリーンに現れる数字を見て瞬時に別の言語に置き換える演習です。
ここでなぜ「英語」ではなくて「別の言語」なのでしょう。理由は、この大学では26の専攻言語があります。ゆえに「日本語以外の言語」と言われた場合、思いつく言語は人によって様々なのです。
「937兆」「98℉」「東京23区」「539,000,000,000」など、次から次に出てくる数字。ふと生徒の顔を見ると、口が硬直していました…。
ここでは1人の学生さんが朝鮮語でデモンストレーションをしてくださいました。
次に、単語ではなくて文単位で逐次通訳演習。簡単なストーリーを語るだけなのですが、キーワードとなる部分が分からずに生徒は「鶴って英語で何」「平ら、って、フラット?でいいんだっけ」お互いにひそひそ尋ね合っていました。
基本的な単語でも意外と知らないものです。生徒に限らず、人間の脳にとってはやはり普段からアウトプットすることが重要だなあと感じました。
その後も演習が続き、90分間はあっという間に終わりました。「楽しかった」と満足そうな生徒。自分自身をどれくらい活動に参加させるかによって時間の感じ方は変わるものです。
その後は学生のみなさんに協力していただいて、大学生活や受験についての話を聞きました。昨年、東京外国語大学に進学した品女の先輩も13人の後輩を出迎えてくれました。高校時代やっておくべきこと、大学生活、勉強などについて熱く語ってくれました。
人の考えや視野というものはふとしたきっかけで変わったりいい方向に動いたりするものです。将来めざすところや興味のあることは生徒により様々であると思います。今日の体験が新しいインスピレーションを与えたり、何かのきっかけとなれば嬉しいなと思いました。