2011/1/28 金曜日

自ら律する人に・⑭教科イチオシ見学会【日本HP】

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,その他 — 漆 @ 18:55:10

今週は特に寒い日が続きます。登校してくる生徒たちの頬や鼻の頭も赤くなっています。

それなのにまだスカートが短い子がいる!

私の前を通り過ぎるときだけ直してもダメなのよ。

身だしなみはご家庭でも繰り返しご指導ください。

そして、この寒さの中、カフェテリアで人気なのが肉まん。

これまた昨日、カフェテリアから出て階段を上がりながら食べている子を発見!

事務所の窓口から「Iさ~ん、Kさ~ん、教室行ってから食べなさい!」と叫びましたが、聞こえたでしょうか。

マナーをわきまえない人が細かいルールを増やしてしまいます。

品女生は「自ら律する」ことのできる人であってほしいです。

さて、気を取り直して。教科イチ押し、担当木村からの報告です。

12月17日, 日本ヒューレット・パッカードのPC組立工場見学に行ってきました。
「hp」の略称のほうがよく知られているでしょうか. PC販売台数世界第1位のメーカーです.そのPC組立工場の一つが, なんと, 都内, 昭島市にあります。今回、普通にはなかなか見学できない工場の内部を見せていただきました。

まず、応接室に通され、会社案内です。どんな会社なのか、 会社の歴史
 
いろいろなところでHPのパソコンは使われています  

他にも、
・在庫を持たない完全注文仕様生産で5日後には製品が届く仕組み.
・約2秒に1台のPCを生産している
・PCだけでなくプリンタも世界第1位
・テニスのクルム伊達公子選手のスポンサー
・AKB48をCMに起用

など、普段は商談相手への説明を、女子中高生にわかりやすくしていただきました。そのたくさんの話の中から…

PCに貼られている「MADE IN TOKYO」のラベルについて。なぜ、工場が東京にあるのか?

数年前までは、人件費をはじめとする製造コストの低減のため海外の工場で製造されたPCを日本に空輸していたそうですが、遠距離輸送に伴う振動・衝撃・温湿度変化・結露などが初期トラブルの要因となっていて、それらを解消するため、また、国内唯一の工場として、北海道から沖縄までさまざまな地域に輸送するため、東京での製造を決めたそうです。

次は, 組立工場見学です.
工場内は音がうるさいので, 説明用のヘッドセットを装着します.PCは静電気が大敵です. なので, 静電気の対策は欠かせません. 今回は見学と言うことで, そのままの格好で入らせていただきました。

写真は静電気対策の靴. 他にも, ジャケットや手首につけるものもあります.
パソコンの工場というと, なんだか精密機械だらけで, 白衣にマスクで…という想像をしていたようですが…どうでしょう.
実は, パーツ自体を作る工場は別で, 会社も違います. そちらは白衣にマスクで…のような工場ですが, こちらはそのパーツを組み合わせる工場なのです.
とても意外に感じていたのは人の手で組み立てているということ. 流れ作業ではあるものの, もっとオートメーションな(車の工場みたいな?)組み立てなんだと思っていたようです.
次の写真. 同じPCが並んでいるように見えますが…
完全注文仕様なので中身は一つ一つ違うのだそうです.
で, 中身を間違えないようにするため,バーコードで, 組み立てるパーツから届け先まで管理をしているのだそうです.

 組み立て自体は20分~1時間程度, その後の動作試験や検査のほうが時間がかかることにも驚いていました.

応接室に戻ってきて, 質問の時間.

工場内で働く, 女子社員の方に、

「どうやったらHPで働けるのか」
「就職活動は大変でしたか」
「やっぱり英語は大切ですか」
「理系ですか」

など, 会社とは関係ないところの内容にも, 答えていただきました.
お話を聞いていて, 英語とプレゼン力はどんな業界業種でも必要だなと感じました.

最後に, パソコンの解体です.
部品の説明の後,
実際に解体にとりかかります.
初めての経験という生徒が多く, 興味津々.蓋を開け,
中をじっとのぞき込み, みんなで, パーツを外します.
外したメモリについての説明, まじまじと見つめたり,
一緒に記念撮影したり,
 
もっと, 見つめたり,  

中には, においを嗅いでいる生徒もいましたが…とても, 楽しそうでした.

解体したものを全部元に戻して終了.はんだ付けどころか, ねじもほとんど無く, 10個程度のパーツを差し込んだり, ケーブルでつなぐだけ.ということに驚いていた生徒もいました.

一家に1台以上の時代に突入したパソコンですが, 普段, よく使用しているPCが作られる行程や実際の中身を見ることは少ないと思います.

よく「パソコンが使える」という言い方をしますが,「ただ単に使える」で留まらず,「仕組みを理解して使える」というところまでの興味が引き出せたなら今回のプログラムは成功かなと思います.

また, 今回のプログラムをパソコンそのものではなく, 仕事として興味を持った生徒もいたようで,パソコンの会社だけど理系でない人たちがたくさん働いているということも新鮮に思えたようです.

今回は写真撮影不可のところ, 特別に許可をいただきました. 日本HP関係者の方々, ありがとうございました.

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