特別講座「区議と地域社会の問題を発表・討議する」
品川区議の皆さんにお越しいただき実施した特別講座を社会科の河合より報告します。
品川区議会議員の方々にお越しいただき、特別講座「地域社会の問題を発表・討議する特別講座〜品川区議会議員の皆様をお招きして〜」を開催しました。プレゼン発表を行った13名の1年生に対して、13名の議員の方々から質疑をいただき、その後グループに分かれてディスカッションを行うという、非常に密度の濃い講座となりました。
まず、用意したプレゼンをクラスごとに発表しました。もとは、「地域を知る」をテーマとして1学年で取組み、文化祭で発表していることをアレンジしたものです。駆け込み乗車、公園の安全性、信号のバリアフリー、飼えなくなったペット、受動喫煙と、発表内容は多岐に渡りました。
ひととおり発表が終わると、議員の方々から質疑の時間です。「外国ではどうか」「今までに同じアイデアを出した人はいなかったのか」「そのアイデアは面白いけれど、実行して困る人はいないのか」と、矢継ぎ早に質問が飛び交いました。
質問が終わればディスカッションです。2対2という人数構成で、生徒と議員の方で直接ディスカッションを行っていただきました。実際に品川区で暮らし、品川区をより良くしようと日々活動をしておられる議員の方々の視線から、生徒が提示した提案は必要なことか、実現可能なことか、どのような方向性に持っていけば実現できるかを含め、非常に建設的な議論が行われました。
議論の邪魔にならないように様子を伺っていましたが、この時間が非常に大事なのだなと痛感させられました。議員の方々は、実際に現場を視て、そこに暮らす人々の様々な思いを総括し、調整するという活動の、いわばプロの方々です。「生徒の思いとは、全く逆の考えの方の意見」をどのように吸収するか、「これは実現させるべき!」という素晴らしい案があるならば、それをどのようにすれば形に変えていけるのかをお話ししていただく中で、生徒は、自身が考えたことをもとに、いかに行動に移していくかを考えるきっかけとなりました。質問していただき、ディスカッションをしていただいたことで思考が整理され、「このアプリと連携させる」「この機関と連携をとって」というように、実現に向けた基本的な行動計画を生徒自身が見出すことにつながりました。
この機会をもとに生徒が試行錯誤を繰り返し、継続的な活動となるよう、今後とも区議会の皆様としっかりと連携をとっていきます。
品川区議会のみなさま、ありがとうございました。
*