2009/6/30 火曜日

何で「品女ですから」なんだろう?

カテゴリー: 卒業生 — 漆 @ 15:48:41

先日、「校長先生でしょ?卒業生です」と声をかけられました。振り返ると数人の女性がいて、私の親より少し下くらいのお年です。昭和37年卒だそうです。

「やっと卒業できたけど、いろいろ悪さしたわ~」 と、昔話になりました。

私 「どんな悪さしたんですか?」
 
「私たち中学からだったから家族みたいなもんでしょ、だからちょっとね」
「今の子供に比べれば純粋でかわいいものですよ」

「一円玉で授業料を全部払ったり」
「学校に出前を取ったり」
「就職の面接に行きますって言って、そのままコロッケ買いに行ったり」

「ね、今の子の悪戯はもっと陰湿なんでしょ?」

私 「・・・。いえ、みなさんと同じで在校生もだいたい明るくてさっぱりしてます」(それに、今の子、そんな悪いことしないし)

「そうよねぇ。品女ですもんね」

私「ホームページに日記を書いてるんですけど、今日聞いたこと書いちゃいますよ。ご家族にネットが見られる人がいたら見せてもらってください」

「いやねぇ。私たち、人に見せてもらわなくてもネットは当たり前ですよ。PC使えます。品女ですから」(と、キーボードをたたくジェスチャー)

何で「品女ですから」なんだろう?

そして、

「今思えば、昭和30年代でしょ、世の中がまだ大変なときに中学から私立に入れてもらえて本当に親に感謝ですよ」
「今はあの学校を出たことが誇りです」
「私たちのときとずいぶん変わったでしょうね」

私「遊びに来てくださいよ」

「敷居が高いわ~。私達、気が弱いから」(そんなわけないと思うけど)
「でも、クラス会はやってるんですよ」

私 「それを学校のカフェテリアでやったらいかがですか?食事や飲み物も出せますよ」

「え、そんなことできるの?それはいいわ~」

ということで、すぐにお電話をいただきました。

「学校の話ができてうれしかった。学校を遠くに感じていたけれど、是非クラス会をやりたい」ということで、来週4人で下見にいらっしゃることになりました。37年卒のみなさん、そのうち声がかかると思いますので、よろしくお願いします。

それにしても、何で「品女ですから」なんだろう?

そういえば、先日、30代の卒業生何人かとパティシェの講演会に行ったときのこと・・・

試食したお菓子が余っているのを見て、私がおもわず「もったいないですね」と声をかけると、主宰者「どうぞ持って行ってください」とのこと。(ここまででも、かなり勇気がいると思うんですが・・・)

卒業生達 「美味しいですね~」「本当においしいですね~」「こんなにいただいていいんですか~」

次にお菓子が入っていた箱を指さして、「これかわいいですね~」

そして、「どうぞお持ちください」 と言われるなり、

「私たち品女ですから」「品女ですから」と、呪文のように唱えながらきれいさっぱり片付けてしまったのです。(あ~、恥ずかしかった)

なんで「品女ですから」なの?