2009/6/11 木曜日

総合学習 3年 ディズニーランドと茶道

3年生は「ホスピタリティー」をテーマに、オリエンタルランドの松野明夫さんに「ディズニーランドと茶道」というお話しをしていただきました。

_mg_8235.jpg お話しは、裏千家の茶室 今日庵とディズニーランドの比較から始まりました。いくつかご紹介します。

<茶室における遠近法>

まず、ワールドバザールからシンデレラ城を見て、次にシンデレラ城からワールドバザールを振り返ると・・・。

<おもてなしの心>

茶室に至る庭の木や葉っぱにいたるまでふいておもてなしの準備をする。
アトラクションの前後にも音楽やデザインのつながりをもたせることにより、そこにも「ショー」が。

<精神の類似性>

茶道には「一期一会」という言葉があり、ディズニーランドには「毎日が初演」という言葉がある。茶道が「道」と呼ばれるようにディズニーにも勧善懲悪的な思想的背景がある。

<大切にするものの順番>

SAFETY[安全性]→COURTESY[礼儀正しさ]→SHOW[ショー]→EFFICIENCY[効率]
目に見えるものはマネされやすいが、目に見えないもの、感じるものはそれができず、競争力が衰えない。いつまでも残るのものには個人の思い入れで作ったものでない何かがある。

<守破離>

ディズニーランドのマニュアルは人が想像するよりずっと薄い。そして、大切にすべき「心」のためにはそのマニュアルさえも省いてもいい。ただし、それは「守破離」の守ができていることが前提。(これは、学校教育にも言えることだなぁと感じました。)

他にも、鬼門を意識して作っているとか、アトラクションの後のお店はなぜ右側にあるか?とか面白い話が満載でした。

p60200481.jpg そして、3年生の校外授業はディズニーランド。もちろん、ただ遊ぶのではありません。テーマを持って研究しに行きました。ね?
94851.jpg 研究したことをクラスで発表です。後日、代表が学年発表をします。

あるクラスの担任ブログによると、各班色々なテーマで調べてきたようです。

例えば、
「アトラクションのテーマの世界観になぜ入り込めるのか」
「キャストの演出について」
「(場所による)BGMの違い」」
「2.5次元の世界」 これ、面白そうですね。以下、担任のコメント

2.5次元というのは、ディズニーランドはアニメや映画を現実として再現している世界。
2次元でもなく3次元でもなく、2.5次元の世界だというのです。
そこでそれを成立させているものは何かを調べてきたということです。
まとめとしては、5感でそれを感じさせているということでしたが、
最終的にはこの間お話をしていただいた茶室にもつなげる凄腕。
最終的なプレゼン(6/17)が楽しみです。

p1020035s1.jpgおまけ。調理実習。ハンバーグまでミッキー!

*講堂の写真以外は担任ブログから

« 前ページへ次ページへ »