創立を祝う日
明日は「創立を祝う日」です。
本校は今年84年目を迎えます。これまで縁あって同じ学舎に集った卒業生達がこの学校を支えてきました。
先日、その品川ファミリーの縁をあらためて感じることがありました。
(写真:校内の薔薇が咲き始めました)
ある卒業生から電話があって、「心に決めた会社の就職の面接に行ったら、品女のおかげでいきなり役員面接をしてもらえた」というのです。
実は、その役員の方は、別の卒業生の縁で、以前、学校にお越しになったことがあったのです。その後も本校の評判を耳にしていらしたそうで、履歴書に「品川女子学院」とあるのに目をとめ、品女の教育を受けた子はどんな子だろう?と会ってくださったそうです。
私も早速ご連絡し、面接をしていただいたお礼を言いました。その時は、「本人の希望する職種に空きがないので採用は難しいかも」というお話しでした。でも、この就職の難しい時期に会っていただけただけでもありがたいと本人も言っていたので、そのまま電話を切りました。
さて、ここからが「品女DNA」です。
彼女は一度手にしたこのチャンスを手放しませんでした。彼女にとってこの会社は特別な会社でした。ある日、ふと目にした創業者の言葉に心を打たれ、どうしても入社したいという強い思いを持っていたからです。
面接していただいたお礼と、その志を手紙に托して何度も送りました。そして、とうとう、ポジションを作っていただいて採用になったそうです。
相手の方は「こんなにしつこいのは初めてだよ」と苦笑していらしたそうです。
彼女はすぐに学校に挨拶に来て「品女の卒業生として恥ずかしくないように頑張ります!」と張り切っていました。
もともとこの縁をつないでくれた卒業生にも連絡しましたが、後輩に貢献できたこと、品女の縁がつながったことをとても喜んでいました。
「夢を持ったらそれが叶うまでけっしてあきらめない」
まさに本校の創立の理念 「志願無倦」 そのものです。
「84年間」「2万人」この数字のもつ重みをしみじみと感じました。
今、制服を着てこの学校に通っている在校生は、この2万人の代表「学校の顔」です。
そして、いずれこの学校を巣立っていき、品川女子学院を「母校」と呼ぶようになります。
在校生が、卒業生が誇れる母校として、この品川女子学院をさらに発展させてくれることを願います。
卒業生が、在校生が誇れる先輩として、母校を支えて続けてくれることを願います。
6月6日には芳葉会と28歳ホームカミングデーがあります。卒業生のみなさん、誘い合わせてどうぞお越しください。
本日、後援会から創立記念のお菓子をいただきました。お家まで持って帰ってくれたでしょうか?(たぶん、無理でしょうね・・・)