校長日記

2009/2/27 金曜日

最終回は合作です。

グループごとにテーマを決め、構図をデッサンします。

花器をどう組み合わせるかも自由です。

花材の主役はみごとな桃です。枝には裏表があるのを教えていただきます。

協力していけていきます。

指示する人、どんどん活ける人、考える人、片付けながら作業をする人・・・性格が出ます。それが何となく自然に組み合わさって作品になっていきます。

お花が水を吸い上げやすいように水中で切る「水切り」も覚えました。

前回は、茎の下の方を水につけて空中に出ている部分を切っている子がいました。今回は律儀に枝を二人がかりで水盤に沈めて切っているグループがありました。（枝は水切りしなくていいのよ）

すこし後ろにさがって全体を見て調整します。

何をしているのかと思ったら・・・

いけるときは剣山を隠すようにという教えを守っているのでした。

完成した作品を先生に講評していただきます。

片付けもスピーディーになってきました。最後に残って「先生、他に何かやることありますか？」と聞いてくれる子もいました。

｢私は帰りが満員電車だから邪魔にならないように枝を短くして・・・｣と各自工夫して包んでいました。大切にお家まで持って帰って活けてくれたことでしょう。（ま・さ・か、途中で置いていったりしていないでしょうね？）ご家族のみなさま、バラの香り、桃の色・・・お嬢様と一緒に楽しんでいただけましたでしょうか？

先生から、「初回は緊張していた生徒さんの表情がどんどん笑顔に変わっていった」「全員がいっしょうけんめい表現しようとしているのがすばらしい」とほめていただきました。（先生がお年をおっしゃると、びっくりして｢先生、お若～い｣と声をあげた子がいて思わず笑ってしまいました。）

華道の授業を通して、一人ひとりの生徒の心の中に、「お互いに活かし合う心」「植物を慈しみ大切にする気持ち」そんな日本文化の心の種が根付いてくれることを願います。開花の時期は人それぞれでしょうが・・・。