2009/2/4 水曜日

教科イチ押し⑮高輪プリンツヒェンガルテン

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,授業・学習・進学 — 漆 @ 11:59:49

「情報を得たい」というアンテナが立っている時と立っていないときでは同じものをみても目に入ってくる情報が違います。

今回の見学は、一人で行けばお店でのショッピングに終わるかもしれませんが、店舗見学として訪問し、仕事についてのお話しを伺うことで、視点が変わり様々な発見があったようです。

私は幼い頃、母と近所の商店街に買い物に行くたび、こんなことを話しかけられていました。

「あの店にはいつも工夫があるわね。今日も学校に活かせる発見があったわ~」
「学校は広い土地が必要だけど、こんなに小さなお店でお客さんがたくさんきてるのはなぜだと思う?」
「『ある』ということと『ない』ということは大きな違いがあるのよ。分かる?」(これは未だに意味不明です。評判とか伝統とかという目に見えないものを言っていたのでしょうか?)

その時は、「なんでそんな事にいちいち感心して立ち止まるんだろう?お腹がすいたからはやく帰ってご飯をつくってほしい」と迷惑に思っていましたが、今は自分が「迷惑な人」になってしまいました。

どこに行っても何をしていても無意識に「学校に活かせることはないか?生徒の喜ぶことはないか?」と考え、はっと気づいてはメモをとったり、初対面の人にいきなり、「今度、生徒に講演していただけませんか?」なんて頼んだりするので、友達に「ちょっとおかしいんじゃないか」「恥ずかしいからやめてくれ」と言われます。

幼い頃、ああして母から話しかけられることで小さな気づきの種をまいてもらっていたのかもしれません。(よかったのか悪かったのか・・・)

品川女子学院の生徒には在学中、様々な体験をしてもらいたいと思っています。同じ場所で、同じものを見てもその子によって感じ方、受け止め方は違うでしょう。どれか一つでも心に響くものがあって、その種が根付き、将来、一人ひとりがいろとりどりの花を咲かせてくれることを願っています。

引率の松川からのご報告です。

中学1年生から高校2年生の38名で品川にある高輪プリンツヒェンガルテンを訪問しました。

この「プリンツヒェンガルテン」は「可愛らしい王子様の庭」という意味なのですが建物はそのイメージ通りで、当日はあいにくのお天気でしたがショップの付近はメルヘンの世界のようでとても素敵でした。

 

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まず最初にクリスマスショップの見学をさせていただきました。
「ヨーロッパの宝石箱」と呼ばれているこのクリスマスショップは、オーナメントやキャンドル、オルゴールなど手作りのものばかり。ショップに入るなり、生徒たちは「かわいいー!」「うちのツリーに飾りたい!」などと歓声をあげていました。

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見学の最後に買い物の時間をとったのですが、みんな思い思いのものをお土産に買っていました。なかには、「家族に頼まれました」とカゴいっぱいに買っている人も。
きっと今頃それぞれの家で飾られていることでしょう。

ショップ見学のあとはチャペルでオーナーの方からお話をしていただきました。
高校生が多いということもあり、内容は生徒たちが将来仕事選びをするときに役に立つようなものばかりでした。

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このプリンツヒェンガルテンはクリスマスショップだけではなくウェディングやレストランなどもあり、これらの様々な例を出して将来仕事選びで迷ったときのためのお話をしてくださいました。

例えば、クリスマスショップに並んでいる商品がショップにたどり着くまでにはどのような経路をたどってくるのか。その間にはどのような職業の人が携わっているのか。その職業に就くにはどのような能力が必要なのか。など、とても具体的で生徒たちも真剣に聞き入っていました。

中には、プリントいっぱいにメモをとっていた人も。
以下は生徒から出た感想です。

*オーナーの方の「こだわり」がよくわかった。
*将来のことは他人の意見ではなく、自分の考えや思ったことで決める。
*自分にしかできないことをする。
*夢は不確かなものだが、今私ができることは未来の自分のために勉強をすることだということに気づくことができた。
*時間を有効に使わなくてはいけないと思った。

ショップの中に入ったときの感動やオーナーの方から伺ったお話を受けて、生徒たちが将来どのような「こだわり」をもった仕事選びをするかが楽しみです。

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