2015年9月2日

⑪大学出張授業(昭和大学薬学部)

Filed under: お知らせ,授業・学習・進学 — 漆 @ 6:44 PM

蝉と交代するように夕方は虫の音が聞こえ、すっかり秋になったかと思ったら、今日は夏が戻って来たような暑さでした。生徒達は文化祭の準備と宿題の提出で大忙しです。

行動経済学で、夏休みの宿題を終わりの方にやった人ほどギャンブル、喫煙、飲酒、借金、体重過剰の傾向があるという研究結果が出ているときき、ドキッとしました。私も最終日に追い詰められて勉強のしすぎで熱を出すような子供だったからです。

計画性や自制心という非認知能力が大人になってからも響くんですね。期限までに出しましょう。

さて、大学出張授業報告の続きです。担当の中山からの報告です。

昭和大学薬学部 沼澤聡先生
「チーム医療の担い手を育てる新しい大学教育」

初めに,医療現場についてのお話がありました.
望ましい医療とは,患者さん中心の医療であり,患者さんに寄りそってその病気を知って,治し助けることをいいます.そのために,医療現場の関係者がチームを組んで連携・協調しているそうです.
ここでEBM(Evidence-based-Medicine)のお話がありました.
根拠に基づいた医療として,「この薬はどうやって患者さんに使うのか?」など,薬の必要量を論理的に説明することを例にお話ししていただきました.チームでどのように医療を進めたらよいのかを考え,それを患者さんに伝えることが大事なのだそうです.

IMG_2793[1]次に,そういったチーム医療を大学でどのように学んでいるのか,紹介されました.
昭和大学は多くの付属病院を持ち,私立大学では、最大のベッド数との紹介がありました.また、1年次は富士吉田市にある校舎で1年間寮生活を送り,医学部・薬学部・歯学部・保健医療学部の学生が共同生活をします.学部連携によって,医療人としての教育やチーム医療の教育を受けることができます.
また,PBL(問題解決型の学習)を通して情報の伝達や共有などのコミュニケーションを養います.

最後に病気の予防という観点ともあわせて,将来は病院ではなく,薬局が今よりも地域を支える主役になるだろうというお話をしていただきました.

この講義には,薬学志望の生徒以外にも,医学・医療系志望の生徒も複数おりました.
以下,生徒の感想を一部抜粋します.
「チーム医療で,それぞれの専門分野を共有しながら学んでみたいと思いました.」
「チーム医療で話し,共有するためには,自分自身の知識を深めていく必要があると思いました.」
「今まで『チーム医療』を意識したことがなかった.今日の講義で医学・薬学・看護学などが一丸となて患者さんを支えること大切と知り,納得させられた.」
「薬学が将来今より身近になり,社会のニーズに配慮したがら,知識・技能・態度のバランスがとれることが大切だと感じた.」

*本校での特別講座をしてくださった和仁達也さんから、新刊「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの対話術」を献本していただきました。図書室に置いておきますので見てみてください。

*昨年度1年生(現2年生)を対象に金融経済教育の特別講座をしてくださった岡本和久様より『しあわせ持ちになれる「お金,仕事,投資,生き方」の授業』をいただきました。図書室に置いておきますので見てみてください。