2019年2月21日

文科省の企業連携カンファレンス・教科イチ押し②【国際交流基金と日本政府観光局】

Filed under: 世界,社会 — 漆 @ 7:20 PM

昨日は、文科省の企業連携をテーマとしたカンファンスで基調講演とパネルディスカッションをしてきました。事前にご紹介するのをうっかり忘れていたのに、卒業生、在校生のお母様が来てくださいました。講演準備で10年以上に渡る社会との連携を振りかえり、本当に多くの方にお世話になったなぁと感謝の気持ちがわきました。生徒達には、しっかりと感謝を伝える報告ができる人に育ってほしいです。

会場の外で企業連携のポスターセッションをやっていたのですが、日本全国各地域の様々な事例があり、興味深かったです。文科省の方から、ご紹介いただいた、協力企業のプラットフォームが、中等部の文化祭でのインタビューや起業体験の連携先探しに役立ちそうでしたので、紹介します。土曜学習応援団

留学生と取った写真です。教科イチ押しの続きは、国際交流関連です。担当の湯田より以下報告です。

英語科のイチ押し施設は日本の外交を文化面で支える国際交流基金と日本政府観光局です。

 到着後はまず日本政府観光局、通称JNTOの方々からお話を伺いました。

「訪日外国人旅行者数市場別内訳」と「訪日外国人消費額及び割合」という難しいグラフを参考に、①訪日旅行者はアジア人が多い。②数は少なくとも欧米からの旅行者の方がお金を使う傾向にある。というお話を、わかりやすく教えて頂きました。

続いて挑戦したのは、日本のプロモーション動画の企画書作りです。旅行者の出身国ごとにまとめられた「旅行者の期待」という表を参考に,2つのグループに分かれて、誰を対象にどんな動画を撮るのかを話し合いました。

「旅行者は日本のスーパーに行くだけでも喜ぶ」,「日本人の普通の生活が新鮮」といったJお話からヒントを得た”Every day Japan”,「日本政府が旅行者増加に力を入れる背景には,経済効果に対する期待がある」,「あらゆるものが無料で体験できてしまうため,お金が使う場所がないと言う旅行者も多い」というお話からアイディアを出した欧米の富裕層向け動画 ”four seasons”と,どちらのグループからも鋭い視点を持った動画の企画案が発表されました。

JNTO訪問中にお聞きしたポイントのひとつは,「日本を知らない、というのが理由で日本を旅行先に選ばない人も多い」ということでした。

続く国際交流基金では、この「日本に届いていない層」を対象にどういった活動をされているのか、というお話を聞くことができました。

国際交流基金の活動には, ①文化②言語③対話 という3つの柱があります。基金の印象を書いた事前ワークシートでは「お金」や「貿易」と行ったキーワードを挙げている人が圧倒的な数を占めていた分、「国際交流、文化、日本語」に関する活動のお話を聞いて驚いた人も多かったのではないでしょうか。

海外での活動も多い国際交流基金ですが,日本における国際文化交流団体への支援活動も行っています。その一環として,地球市民賞の紹介もしていただきました。JNTO訪問時にも話が上がった「日本の日常生活」の魅力を使い,旅行者向けの日常体験システムを築き上げたNagomi visitは、市民賞の受賞団体の一つです。

今回の訪問で考えた活動を実現させて継続したら、品女も地球市民賞を狙えるかも?!

最後に,国際交流基金の名物事業、日本とアメリカの関係を草の根レベルで支えるJapan Outreach Initiativeプログラム(通称JOIプログラム)の紹介もしていただきました。期末テストの範囲内でもあったアメリカ合衆国。日本にはアメリカの情報があふれていますが,アメリカの西南部に行くと日本が中国の一部だと思っている人も少なくありません。

草の根レベルの情報にはみなさんも驚いていた様子でした。

① Saonara ② Arigato ③ O-mo-te-na-shi

アメリカの小学生の中で最も知られている日本語,皆さんはどれだかわかりますか?

海外に日本の文化を発信する際に必要になってくるのは言語を超えたコミュニケーション力です。JNTOと国際交流基金を訪問した皆さんはぬかりなくそのコミュニケーション力を見せてくれました。

それぞれがこれからこの経験をどう活かしていくのか、わくわくしながら見守っていきたいと思います!

 

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